サイクリングVlogがもっと楽しくなる!撮影時に意識したい3つのポイントYouTuber直伝!サイクリングログを楽しく残す撮影方法<3>
こんにちは、tom’s cyclingです。前回の記事では、私たちが普段使っているカメラ機材やマウント環境についてご紹介しました。今回はそれを踏まえて、「どう撮るか?」という、実際の撮影時に意識している3つのポイントをご紹介します。

ただ動画を回すだけでも記録としては十分ですが、少し工夫することで「後から見返しても楽しい映像」「誰かにシェアしたくなる映像」に仕上げることができます。自分自身のライド記録としてはもちろん、SNSに投稿する際にも役立つ内容だと思いますので、参考にしていただけたら嬉しいです。
1. ライド・グルメ・景色の“映え”ポイント!
まず意識したいのが、「どこを撮るか」です。サイクリングVlogで定番のシーンといえば、やはりライド中の映像・グルメ・景色の3つ。
ライド中は、ヒルクライムでの頑張っている表情や、スピード感のある平坦区間など、緩急のあるシーンが映像を面白くしてくれます。登っている最中は「もう2度と来るか…!」と思うような激坂でも、あとで振り返ると笑えるシーンになることもあります。

グルメシーンでは、料理そのものだけでなく、お店の外観や内観の雰囲気も撮影するようにしています(※他のお客さんの迷惑にならないように注意!)。また、料理のアップと食べている人のリアクション(表情)“を組み合わせるのもポイントです。

景色については、事前に調べておき、ひとつは絶景スポットに立ち寄るようにしています。有名スポットを目指して走るのも楽しいですが、私たちは“ふと現れる自分好みの風景”も大切にしています。たとえば猫や鳥などの動物、あるいはゴリラの銅像など(笑)、「自分のツボ」に刺さる風景をしっかり記録しておくと、あとで見返したときにいい思い出になります。

2. 音声にもひと工夫を
映像と同じくらい大切なのが、音声です。
サイクリング中は風切り音や周囲のノイズが多く、内蔵マイクだけでは使える音が限られてしまうこともよくあります。
私たちはワイヤレスマイクを使用しています。これにより、風の音を抑えながら話している声をクリアに録音できます。特に二人での会話シーンでは、マイクは欠かせません。

「マイクを使うのはちょっとハードルが高い…」という方には、“モフモフ”と呼ばれる風防カバーの使用がおすすめです。カメラのマイク部分に装着するだけで、風の音をかなり軽減できます。機種によっては純正の防風カバーも販売されています。

もちろん、向かい風が強いときや、離れた同行者の声を拾うのは難しいですが、ライド中のちょっとした会話や環境音を記録するには十分です。
音がしっかり録れていると、あとで「こんなこと話してたんだな」と振り返る際にも、いい思い出になります。
3. 映像の設定を目的に合わせて選ぶ
最後に、画質やフレームレート(fps)の設定について。
アクションカメラでは、1080pや4Kなどの解像度(画質)を選べるほか、fps(1秒あたりのフレーム数)も設定できます。
つい「高画質にすればOK」と思いがちですが、画質を上げるとそのぶんデータが重くなり、編集や保存にも手間がかかります。
私たちは、どの媒体で再生されることが多いかを意識して設定しています。たとえば、InstagramやYouTubeショートなどのスマホ向けコンテンツであれば1080pで十分。一方、YouTubeの通常の横長動画など、テレビやPCでの再生を想定する場合は4Kで撮影しています。
fpsについては、30fps以上がおすすめです。動きが滑らかになるため、ロードバイクのようなスピード感のある映像には効果的。高性能なカメラであれば60fpsや120fpsにも対応していますが、スローモーションを多用しない限りは、60fpsくらいが現実的なバランスだと思います。
まとめ
少しの工夫で、サイクリングVlogはより面白く、魅力的な動画になります。
「どこを撮るか」「どんな音を残すか」「どんな設定で撮るか」——この3つを意識するだけで、映像の完成度はぐっと高まります。まずはひとつでも取り入れて、あなたのサイクリングの記録をもっと楽しく、もっと豊かにしてみてください。

次回は、安全に撮影するための注意点や、やってはいけないポイントについてご紹介します。ライドを楽しみながら、周囲にも配慮した撮影スタイルを目指していきましょう!

夫(TOMI)と妻(YOPI)のユニット。2017年より、ロードバイクをはじめとして、自転車関連の動画を配信。ポタリング・レース・ロングライド・機材紹介などから、本職である理学療法士の知識を生かしたフィジカルセミナーなど、様々な情報を発信している。
YouTube:https://www.youtube.com/c/tomscycling/videos
X(Twitter):https://twitter.com/toms_cycle?lang=ja
instagram:https://www.instagram.com/toms_cycling/?hl=ja