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ロードとシクロクロスの“二刀流”は一般のサイクリストでも両立できますか? レース・トレーニング

ロードとシクロクロスの“二刀流”は一般のサイクリストでも両立できますか?

 もちろんできます! むしろ一般サイクリストの方がやりやすいのではないでしょうか。ロードレースとシクロクロスは、シーズンが被る時期があるので、プロの場合はどちらに専念するかチームと相談して決めなければなりません。しかし、趣味であれば出たいレースを選ぶことがきでます。たとえば、ロードレースへの出場を8月ぐらいまでに終えて、10月から始まるシクロクロスの準備に専念してもいいわけです。

 また、両方の競技をすることで生まれる相乗効果もあります。ロードレースは自脚を鍛えられる一方、シクロクロスはバイクコントロールが上達するので、落車を回避しやすくなったり、コーナーを上手く抜けられたりできるようにもなります。さらに、シクロクロスは強度が高いので、ロードレースにも活きてくるでしょう。できれば両方やった方いいですね。

 あとは、機材が問題になってくると思いますが、趣味であればシクロクロスのスペアバイクは必要ないと思います。レースで優勝を狙うとなるとあった方がいいかもしれませんが、日本の冬は基本的に天気がいいので、泥レースも多くありません。実は、僕たちもシーズンを通してバイク交換をするレースは2、3レースぐらいです。

回答者: 小坂光(こさか・ひかる)

地域密着型のプロロードレースチーム「宇都宮ブリッツェン」に所属しつつ、宇都宮市役所に勤務する“最速”公務員。小学生から父親の影響で競技をはじめ、特にMTBやシクロクロスに慣れ親しんできた。ロードレースとオフロード競技の二刀流で活躍し、2017年にシクロクロス全日本選手権大会男子エリートで優勝を果たした。日々の忙しい勤務をこなすなか、効率のよいトレーニング方法を実施してプロの舞台で走り続けている。

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