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繊細で奥深いスポーツ用自転車の楽しみを共に探求
サイクルパラダイス ムーンテイル・佐藤孝博さん(兵庫)

 兵庫県宝塚市、阪神競馬場の最寄り駅である阪急仁川駅を降りてすぐ、駅前ロータリーの脇道を少し入ると、「サイクルパラダイス ムーンテイル」のショップがある。小さなお店だが駅前という立地もあって、ひっきりなしに一般車の修理や整備のお客さんが訪れる。だが店内に入ると、スポーツ用自転車やパーツがずらりと並ぶ、スポーツ専門店であることがわかる。

 店主の佐藤孝博さんが、この地で開業したのは2003年。店名はマウンテンバイク(MTB)での山道ナイトライド遊びから、「夜の月明かりの中を走る子狐」というイメージだ。ちなみに佐藤さん、大学で工業デザインを学び、家電製品やクルマのデザイナーとして、20年あまり働いた経験をもつという変わり種である。

 佐藤さんの自転車との出会いは1990年ごろ。会社の同僚に誘われ、趣味のクルマやオートバイの延長でMTBに乗り始めた。MTBで初めて入った山で、「さあ、行きましょう」といきなり自転車を担いで茂みの中に入っていった衝撃の体験が、自転車遊びの原点になった。「これならいろんな場所に行ける」と、すぐにMTBの機材や走り方の探求にのめり込んでいったという。

 デザイナーを辞めたとき、次に選んだ職業は自転車店だった。ロードバイクにもその頃から本格的に乗っている。店を構えた宝塚市は、背後に六甲山系や北摂山地を望み、自転車遊びのフィールドには事欠かない地域だ。オンロードでのトレーニングライドなら、2時間前後でもたっぷりのヒルクライムをこなすことができる。

 佐藤さんの名刺には、“店長”や“代表”ではなく「サイクリングコース クリエーター」という一風変わった肩書きが入る。「スポーツ用自転車は買っただけでは完成形でないと思うんです」という佐藤さん。販売や修理・メンテナンスといったショップとしての基本的な機能や技術はもとより、お客さんが走るスタイルを一緒に作っていく。スポーツ用自転車を扱うソフト・ハード両面の技術を認定する、SBAA PLUSの認定も受けている。

 ショップでは走りに出かける練習会やサイクリングイベントはもちろん、座学を中心とした「勉強会」も主催している。初心者が知っておきたいパンク修理や輪行の仕方、交通ルールの守り方から、ライディングフォーム、タイヤやサスペンションなど機材に関する細かい知識など、勉強会のテーマは多岐に渡る。そして走りに行く時には、自分のパンクは自分で修理するのが決まりだそう。あえて手伝わないのは、一人で走りに行ける知識と技術を身に付けられるようにという考えだ。

 自らも海外でのサイクリングや、単独で3日間休まず600kmを走り続けるようなロングライドに挑戦し続ける。「自転車は心のスポーツ。ロングライドをやると自分と向き合える。走っていると、今自分が抱えているトラブルや心配事を一切忘れてしまえる」と話す佐藤さん。自転車スポーツの楽しみを日々自ら求め、作り上げていく日々を送っている。

サイクルパラダイス ムーンテイル

  • 住所:兵庫県宝塚市仁川北2-3-12
  • 電話:0798-54-9330
  • 営業時間:10:00〜19:00 日曜のみ〜17:00
  • 定休日:水曜日
  • ウェブサイト:http://www.moontail.net/