時間がないとすれば、強度を上げるしかありません。FTP(Functional Threshold Power:1時間持続できる平均パワー)とVO2max(1分間あたりの最大酸素摂取量)を高めること、つまり出力の上限を上げ、それを維持できる時間をのばすトレーニングをすることが大事になると思います。
1時間あるとすれば、ウォーミングアップを15分、その後、FTPを上げるため20分走を1本こなす。10分休んで、VO2max を高めるため、3~5分の練習を3~4本入れるといった内容になるでしょうか。
また、レースを走るのではあれば、高強度のトレーニングは欠かせませんね。
一方で、休息も大事です。毎日、高強度のトレーニングをし続けていると疲労がたまり、強度を確保するのが難しくなります。トレーニングは狙った強度で継続的に行うことが重要です。2日頑張って練習をして1日休むといったリズムがいいかもしれません。休む日にサイクリング程度で軽く乗れるとなおよいですね。僕自身も週に一度、必ず休む日を決めています。
地域密着型のプロロードレースチーム「宇都宮ブリッツェン」に所属しつつ、宇都宮市役所に勤務する“最速”公務員。小学生から父親の影響で競技をはじめ、特にMTBやシクロクロスに慣れ親しんできた。ロードレースとオフロード競技の二刀流で活躍し、2017年にシクロクロス全日本選手権大会男子エリートで優勝を果たした。日々の忙しい勤務をこなすなか、効率のよいトレーニング方法を実施してプロの舞台で走り続けている。
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