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サイクリストとしての「座右の銘」は? レース・トレーニング

サイクリストとしての「座右の銘」は?

 「エベレスティング」(※)のときに「ドクター」こと竹谷賢二さんからいわれた言葉で、「折れても走れる心」という言葉が印象に残ってます。エベレスティング中にハンガーノックになったとき、それでもリタイアしなかったことに「一流のアスリートの素質を見せた」といわれたんです。

 ウルトラエンデュランス(超耐久)系のレースでは、調子が悪くなるときがあっても止まらずに続けることがよくあるそうで、「折れても走れる心が大事なんです」といわれました。座右の銘というか、辛いときにはふとその言葉を思い出します

 まあ、なんだかんだいって端的にいえば、「坂バカ」というより単なるバカなんじゃないかと思います(笑)。心なんかもう、折れまくってるわけですよ。何度も乗鞍に挑戦して、毎年8月末には絶望を味わい、それでもサドルにまたがるという…。悔しくて、また挑んじゃうんですよね(苦笑)。でも簡単に克服できない物事の方が、自分にとっては面白かったりします。
(※エベレスティング:獲得標高がエベレストの標高と同じ8849mになるまで坂を上り続けるチャレンジ)

回答者: 猪野学(いの・まなぶ)

俳優として舞台や映画、テレビドラマに出演する他、アニメ・映画の吹き替えなどの声優としても活躍。ヒルクライム好きの俳優を意味する「坂バカ俳優」という愛称で、NHKBS1『チャリダー★快汗サイクルクリニック』(4月から隔週金曜21時30分に放送日時変更)のレギュラーメンバーとして人気を博す。

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