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サイクルロードレースチームの監督はどんな仕事をしていますか? レース・トレーニング

サイクルロードレースチームの監督はどんな仕事をしていますか?

 皆さんが想像しているのはトッププロ(ツール・ド・フランスに出場するようなワールドチーム)の監督のイメージだと思いますが、日本のコンチネンタルチームの監督の仕事は、雑用も含め全てです。もちろん選手の指導もありますが、車の移動(運転)もするし補給食も作るし、メカニックの手伝いでタイヤに空気を入れたりもしますし、場合によっては宿の手配やチケット取りといったこともします。自分はよくチームの拠点の掃除をしていました。トイレが3つあったのでトイレ掃除とか(笑)。そんな感じで仕事は多岐に渡っています。

 レースのときは車の運転が多いです。選手は飛行機移動でも、スタッフはチームカーを移動させるので一日中運転です。ステージレースでは朝最初に起きて一番最後に寝る感じで、晩ご飯が夜9時とか、食堂が閉まる直前の時間になります。食べて翌日の準備をして、選手が寝る前にミーティングをしてすぐに寝ます。寝不足は事故のリスクがあるので、日はまたがないようにしていました。選手の時はそんな苦労も知らずに…失礼いたしました。

 ワールドチームの監督は他のスタッフが増えるので戦略がメインだと思いますが、カテゴリーが下がってくるとこのように、いろいろな雑用が増えてくるのが現状です。しかしこうした雑用をすることで他の仕事が見えてくるので、経験を積んでいくということはプラスだと思います。そういったところを大事にする監督は、上に上がったときに良い仕事ができると思います。