最近ではすっかり“自転車おじさん”という愛称も板についてきたと自負しておりますが、おかげさまでレース解説のほか、さまざまな媒体で自転車の素晴らしさをお伝えする仕事をいただいおります。栗村のようになりたい、という方がどれだけいるかはわかりませんが、自分の仕事の源流を解説いたします。

　まずは自転車が好きであること、これが第一です。そして、常に俯瞰して見ることが重要だと考えています。

　私は以前からパーソナルメディアとして活動してきました。監督時代、まだSNSが無い時代からレースのライブ配信を行ったり、ブログを書き続けてきたり、とにかくアウトプットをしてきたわけです。しかし、アウトプットすることには当然リスクも伴います。常にリスペクトを欠かさず、俯瞰して自分の行動を見つめてきました。

　そして、アウトプットをするということは、インプットがなければ成り立ちません。新しい情報を常に取り入れ、継続的に発信し続けることが現在の栗村を成り立たせているのだと思います。たまたまそこに自転車が融合できているわけです。

　なので、「自転車が本当に好き」ということが最も重要になります。将来、自転車おじさんを目指したい方は是非、今ある自転車愛を大切にして日々お過ごしください！