TOP自転車Q&Aオススメの自転車映画はありますか?

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オススメの自転車映画はありますか? 自転車あれこれ

 ダバディさんの、オススメの自転車映画はありますか? 自転車競技だけでなく、自転車がテーマ、あるいは自転車が印象的なシーンで出てくるものでもいいので、教えていただけるとうれしいです。(40代/男性)
 最近の有名どころでは、ランス・アームストロングを題材にした映画「疑惑のチャンピオン」がありますね。私も見ましたが、まあまあという印象でした。というのは、ランスを演じている俳優は頑張っているけれど、それでもランスはもっと良くも悪くも“近づけない存在”で、映画の中のようにライトではなかったと思います。もっと政治的で、もっとスケールが大きく、一つの帝国を築きたかった人物ですね。
 フランスではランス・アームストロングに同情はしません。かつては時の人だったかもしれませんが、成功者として受け入れていないので、負の物語として魅了する映画ではあるけれど、フランスではちょっと難しいです。
 自転車競技を題材にしたものなら、映画ではありませんが、ランスとほぼ同じ時代のチームの裏側に迫ったタイラー・ハミルトンの「シークレット・レース」のほうがおもしろかったです。ほかにも、面白みに欠けるほど裏表のないベルナール・イノーや、冷たいオーラで嫌な人物として話がいっぱいあるジャック・アンクティルなど、本はいっぱいあるので、よかったら調べてみてください。
 古いフランス映画でいえば、国営テレビで子どもの頃に見た映画と言うイメージですが、とても有名なパリ出身の女優、カトリーヌ・ドヌーヴが出演していた「LA VIE DE CHATEAU」(城の生活)があります。ノルマンディーが舞台の映画で、第二次世界大戦が終わった1960年代の混沌としていた時代、パリがナチスに占領されていたときに、レジスタンスが自転車で移動していた時代を映し出しています。カトリーヌ・ドヌーヴが、城での上流階級らしい生活から一転、ドイツの大佐に城を奪われ、自転車で奔走するシーンが印象的でした。