TOP HOW TO 自転車マナー 道路を走るコツ <18>こんなものも判断材料になる

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道路を走るコツ
<18>こんなものも判断材料になる

 ちょっと上級者向けかもしれませんが、今回は「公道を走る際に判断材料になるもの」についてお話したいと思います。

 もちろん、クルマや歩行者を直接よく見て確認するのが公道走行の基本です。でも、直接目視するほかにも、状況判断の材料になるものはあるんです。

 まずは、反射。カーブミラーはそのためにあるものですが、カーブミラーだけでなく、ビルのガラスに映ったものや、クルマのボディに映ったもので、自分の目が直接届かないところ(後方や曲がり角の向こうなど)の状況を判断することができます。また、前を走っているクルマが上下に揺れたときは、そこに段差や凹凸があると判断することができます。

 夜なら、クルマのライトや歩行者の影などで、交差点やコーナーの先がどうなっているかを判断できますね。

 音に対しても敏感になっておくといいでしょう。エンジン音の大きさや変化や聞こえてくる方向などで、クルマの場所や動きがある程度は分かりますから。

 前にいる自転車や歩行者がなにかに驚いたり、なにかに気付いて止まったりしたときは、視線の先にクルマなどがいるかもしれない、と考えられます。

 このように、直接目視して判断する以外にも、他者の動き、反射、音、光などで、間接的に状況を判断することができるんです。使えるものは全て使って、安全に役立ててください。

文: 安井行生(やすい・ゆきお)

自転車ライター。大学在学中にメッセンジャーになり、都内で4年間の配送生活を送る。現在は様々な媒体でニューモデルの試乗記事、自転車関連の技術解説、自転車に関するエッセイなどを執筆し、信頼性と独自の視点が多くの自転車ファンからの支持を集める。「今まで稼いだ原稿料の大半をロードバイクにつぎ込んできた」という自称、自転車大好き人間。

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