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初級編 グルメや動植物と撮るときに気をつけたいこと

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自転車をカッコ良く撮ろう<3>
初級編 グルメや動植物と撮るときに気をつけたいこと

 前回は風景と自転車を絡めた写真の話をしたが、今回はもっと身近な食べ物や動植物といった物と自転車の写真の撮り方と、良い景色が無くても楽しめる自転車単体での撮影の2本立てで話をしたいと思う。前回の記事を見ていない人は、第1回の記事(自転車写真を楽しもう!その1) から参照してほしい。

前回のまとめ

・念のため写真は2~3枚撮っておく
・自転車を写真の中心にするのか、景色を中心にするのかを決める
・景色中心の場合は、意図に合わせて自転車を中心からズラす
・後ろや前から撮る場合も構図の基本は同じ
・構図を工夫したり、スマホの機能を使って撮影してみる

 まずは、SNS等に写真を上げる際に良くある、食べ物や動物と自転車を絡めた写真についてだ。自転車乗りあるあるの残念写真として代表的なのが、誰もが一度は見たことのある自転車や景色をバックにしたピンぼけソフトクリーム写真だろう。

 残念写真となりやすい理由は、ソフトクリームにピントが合いづらいことにある。特にスマホのカメラでは、画面の中央から外れた物体へのピントが合いづらいため、せっかくの美味しいソフトクリームではなく背景にピントがずれてしまう。これを回避するには、溶けかけるソフトクリームに焦ることなくピントを合わせて写真を撮る事だ。

 できれば事前にどう撮りたいかを決めて、写真アプリを立ち上げたうえでソフトクリームを購入すると良いだろう。また、景色も自転車もソフトクリームもと欲張らずに、主役とするソフトクリーム優先でピントを調整しよう。

 ソフトクリームの次は動物と自転車の写真だ。動物を撮る時にも、主役は動物に持っていくと良い。生き物は自由気ままに動いていることが多く、タイミング勝負でピントが合いづらいことが多いので、連写することをお薦めする。

 動物が大型だったり、動きが落ち着いていて写真を撮るまでに余裕があるようであれば、動物の目にピントを合わせるようにすれば、動物のイキイキ感が伝わるだろう。またスマホの様な広角レンズの場合は被写体が小さく写りやすいので、自転車全体を入れようとするよりも、動物を主体として撮ることで大きく写りやすく、動物側の動きも伝わりやすい。

 近くに良い景色もなければ、動物等と絡める機会が少ないという方もいるだろう。その時は自転車単体で写真を完結させる方法もある。至って簡単で、自分の良いと思う角度から写真を撮るだけだ。ただしこの方法では自転車を完全な主役にさせる必要があるため、しっかりと自転車にピントを合わせた上で背景をぼかす必要がある。そのため、スマホの場合にはワイドアバーチャ機能を持った機種か、一眼レフなどのF値(絞り値)を調整できるカメラが望ましい。

 もちろん写真を撮るからには、綺麗な状態(メンテナンス後)などに撮影するのがいいだろう。また自転車単体でしか写真が撮れないのであれば、自転車全体を収めるのではなくあえてパーツにフォーカスして写真を撮るのも面白い。

 ちなみにパーツにフォーカスして撮影することで、いつもは確認していないパーツの状態を確認できるというおまけ付きだ。まずは自分の中で気に入っているパーツや、いつもは見ない角度から写真を撮って自分のお気に入りの1枚を探してほしい。楽しく写真を撮るうちに、自分の自転車を更に好きになれるだろう。

今回のまとめ

・自転車と絡めて食べ物や動物を写す時は、主役は自転車以外にした方が写りが良い
・全て写そうと欲張らずに被写体の主役を決める
・撮影に余裕があれば、動物の目にピントを合わせる
・自転車単体での撮影には高機能なカメラがあると便利
・車体全体だけではなく、パーツにフォーカスした写真も面白い

 今回は、自転車のSNS写真で撮影する機会が多い、食べ物や動物を絡めた撮影と、自転車単体での撮影方法について紹介した。

 次回は撮影スポットについて紹介したいと思う。

Kento Ozeki
Kento Ozeki
平成元年生まれのロングライド系チャリダー。速くはないが、ヒルクライムが好きで、2017年より日本中の峠を登り総評するブログ「え、登らないんですか?」を運営中。ブログ運営の他、最近では自治体向け観光PRのドローン撮影も行う。