スマホから始める!サイクリングVlog入門
「走った記録、もっとカタチに残したいな」。そんな感想を持ったことはありませんか? 近年、SNSでは動画を気軽にアップロードでき、サイクリング風景の投稿も増えてきました。しかし、撮影や編集方法、注意すべき点などがわからない…。そんな疑問を解決すべく、YouTuberのtom’s cyclingがサイクリングVlogの“いろは”を紹介する連載スタートです。

縦型ショート動画がおすすめの理由
私たちは夫婦でロードバイクや小径車に乗り、ヒルクライムやロングライド、レースなどさまざまなサイクリングスタイルを楽しんでいます。そんな日々のライドを「動画」という形で残し、多くの人とその楽しさをシェアしています。
最近はスマホひとつで簡単に撮影・編集・投稿ができるようになり、サイクリングVlogは誰でも気軽に始められるものになってきました。特におすすめなのがInstagramのリール動画やYouTubeショートといった縦型のショート動画です。スマホで縦向きに動画を撮るだけでOKです。本格的なカメラや機材は必要ありません。ライド中の風景やランチ、坂道でのひとコマなど、日常の“切り取り”を気軽に残せるのがショート動画の魅力です。
これらのショートコンテンツは、それぞれのアプリから直接編集が可能で、さらに嬉しいのが好きな音楽を使って動画を作れること。たとえば、リールやショートでは有名アーティストの楽曲も使える場合が多く、自分の好きな曲に合わせて動画を作成することができます。
一方、YouTubeの通常動画では、著作権の関係上使用できる音楽が限られてしまうため、動画に使えるBGMの選択肢はとても少なくなります。
ポイントは「縦向きで撮影すること」。スマホを横にして撮ってしまうと、リールやショートに使いづらくなってしまいます。投稿するプラットフォームに合わせた撮影スタイルを意識すると、後の編集もぐっと楽になります。

プラットフォームは用途を選ぼう
一方でYouTubeの通常動画(横動画)は、より長い尺でライド全体をまとめたいときにおすすめです。ただし、こちらは編集アプリを使ってカットやテロップを入れる作業が必要になるため、多少の慣れや勉強が必要になるかもしれません。ですが、そのぶん完成した動画は“旅の記録”としてしっかりとしたコンテンツになります。
私自身は、特にInstagramのリールから始めるのがおすすめだと感じています。アプリで簡単に編集して投稿できるのが良いところ。スマホひとつで完結しやすく、日常的に気軽に投稿しやすいのが魅力です。
また、慣れてきたら、スマホでも動画編集アプリを使ってみるとクオリティが一気にアップします。CapCut(キャップカット)というアプリは無料で一部機能を使うことができますが、無料で使える範囲でも十分な機能でオススメです。
サイクリングVlogに正解はありません。縦動画でも、横動画でも、スマホでも、GoProやinsta360の様なアクションカムでもOK。まずは「やってみたい!」という気持ちが何より大切です。
次回は、スマホから一歩進んだ2025年版のおすすめ撮影機材や編集環境について、私たちが実際に使っている構成を詳しくご紹介します。「もっときれいに撮りたい」「次のステップに進みたい」という方はぜひお楽しみに!

夫(TOMI)と妻(YOPI)のユニット。2017年より、ロードバイクをはじめとして、自転車関連の動画を配信。ポタリング・レース・ロングライド・機材紹介などから、本職である理学療法士の知識を生かしたフィジカルセミナーなど、様々な情報を発信している。
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