2022.10.13
一般の自転車ユーザーを対象にしたオフロードバイク体験型イベント「SBAAオフロードバイクサミット」が10月8日、宮城県大河原町の河川敷にある「OGAWARA MTB S-PARK(スパーク)」で初開催された。会場ではマウンテンバイク(MTB)やグラベルバイクを扱うメーカーが試乗車を用意し、隣接するコースで性能や走りを体験することができた。プロライダーによるライディングスクールや、ゲストによるトークショーも実施され、来場者は秋晴れのもとでオフロードバイクの魅力を存分に味わった。
イベントを主催する自転車協会はこれまで、自転車販売店向けに「SBAAオフロードバイクディーラーサミット」を開催してきた。主に販売店のスタッフ向けに、最新バイクの試乗会や、機材についての知識向上を目指した講習会などが催され、オフロードバイクの更なる普及を目指したものであった。
一方、今回開催された「SBAAオフロードバイクサミット」は一般ユーザー向けで、いわゆるB2Cイベントである。一般ユーザーにとってオフロードバイクに触れる機会は限られていることから、本イベントでの試乗や体験を通じて興味を持ってもらうことが開催の趣旨である。
会場となった「OGAWARA MTB S-PARK(スパーク)」は、大河原町が河川の有効活用を目指して造成され、今年の4月にオープンした。普段は誰もが無料で使える“公園”として解放され、土日には自転車やヘルメットも貸し出しされているという。コースをプロデュースしたのはMTBダウンヒルのプロ選手である井手川直樹さん。「子供たちが遊びながらオフロードバイクに興味をもってくれるコースを目指して設計しました。また、ビギナーの方にとっても、全国の本格的なMTBコースに行く前のスキルを身につける場として活用していただきたいですね」とコメント。今回のイベントにとって相応しいコースだ。
出展企業は15社で計10ブランド。最新のe-MTBもズラリと並び、来場者の興味を引いた。試乗はコース内にある障害物やバンプトラック、また、河川敷沿いを自由に走行可能。思う存分走り回ることができた。
ライディングスクールはフリーライド、キッズ向け、クロスカントリーの3種を実施。講師には元全日本ダウンヒルチャンピオンの井手川さんと清水一輝さん。元プロロード選手で日本人で初めてパリ〜ルーベに出場した品川真寛さん、現役クロスカントリーライダーの山田将輝さんらが務めた。オフロードバイクを安全に楽しむための基礎を丁寧に教えらえた受講者は、子供から大人までみるみるうちに上達。凹凸を軽やかに乗り越える姿が印象的であった。
スペシャルゲストとして招待されたお笑い芸人の団長安田さんが会場をより一層盛り上げた。安田さん自身もアスリートとして知られており、日本で開催されるトライアスロンのロングディスタンスを全て制覇することを目標に奮闘中だ。「番組でスポーツバイクを仕方なくもらって、乗った瞬間に衝撃を受けてハマっていった」というエピソードを披露したほか、一緒に登壇した自転車ジャーナリストの難波賢二さんとe-BIKEの活用方法についても意見を交わした。安田さんはコーダーブルームの自転車に乗り、今後も活動を続けていくという。
また、モデルでバイクキャンパーとして活躍する山下晃和さんは、自身が愛用するキャンプ用品を並べ、会場内でキャンプコーナーを展開。訪れた人々をテントやチェアでコーヒーを振る舞いながら、オフロードバイク×キャンプの素晴らしさを伝えていた。
次回のSBAAオフロードサミットは10月29日、栃木県宇都宮市の「ろまんちっく村」で開催が予定されている。
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