TOP HOW TO 教えて! MTBのスゴイ人教えて! MTBのスゴイ人<42>
マウンテンバイクの魅力を教えてください

How to ride and enjoy 教えて! MTBのスゴイ人

教えて! MTBのスゴイ人<42>
マウンテンバイクの魅力を教えてください

回答者: 井手川直樹(いでがわ・なおき)

1980年4月22日生まれ。1996年に日本最高峰のクラス、エリートクラスへ特別昇格。今も破られていない最年少記録である16歳で全日本チャンピオンに。2002年から2年間は海外のチームへ移籍しワールドカップを転戦。その活躍からホンダ・レーシング(HRC)のMTBチームの設立当初からメンバーとして活動した。在籍中、2年連続のナショナルチャンピオンやアジアチャンピオンなどを獲得し、数多くの功績を残した。現在も現役にこだわり、2021年度発足の「TEAM A&F」では選手兼監督としてレース活動を続けながら、チーム運営やMTBの普及活動に努めている。

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 マウンテンバイク(MTB)のプロフェッショナルがMTBにまつわる素朴な疑問に答えていく本コーナー。第42回は「マウンテンバイクの魅力を教えてください」という質問にプロライダーの井手川直樹氏が答えていきます。

コミュニティに入って仲間とワイワイ楽しむ

 マウンテンバイクに乗る人の多くは、競技志向よりエンジョイ志向の人が多い気がします。自然の中で軽快車では出せないスピードを出したり、普段走れないコースを走ったり、非日常体験ができます。「自転車ってこんなことができるんだ」という発見もあります。

仲間でコースを走るとより楽しめます!

 また、コミュニティに入って仲間と一緒に楽しめることもマウンテンバイクの魅力の一つ。「あそこの箇所はどうだった?」といった会話を通して、コミュニケーションを楽しんでいる方が多い印象です。

 マウンテンバイク仲間を探す一番早い方法は、マウンテンバイクを取り扱っているショップに行くことです。そうしたショップはスクールや走行会をしていることが多いので、参加してみるといいと思います。乗り慣れている人に、乗り方のテクニックや機材の話を聞けるメリットもあります。マウンテンバイクは専門性が高く、体力よりも技術が必要です。怪我のリスクを減らし、できるだけ安全にライドを楽しむためには、ある程度知識が必要になります。そうした意味でもコミュニティに入るのはおすすめです。

 また、コミュニティに入らなくても、マウンテンバイクのパークやフィールドに頻繁に通っていれば顔見知りが増えるでしょう。近年はSNSで仲間を探す人も増えているようです。いずれにせよ仲間とコミュニケーションを取りながら楽しめるのは、マウンテンバイクの醍醐味です。

アウトドアの一部として楽しむことも

 アウトドア旅行のアクティビティの一つとして組み込めるのも、マウンテンバイクの魅力です。連休中、マウンテンバイクフィールドに行くと、昼にマウンテンバイクに乗っていた人が、夜はスクリーンテントにマウンテンバイクゲームを映し出して遊んだり、バーベキューを楽しんだりしている姿をよくみかけます。近くのホテルに泊まって、食事や温泉を楽しむなんて人もいますので、自由なプランでMTBを楽しんでみてください。