2024.6.5
ロードバイクに乗る目的を決めたとしても、見た目が気に入ったとしても、やっぱり性能を見て選びたいもの。「ロードバイク」の中でも「エンデュランスロード」と「グラベルロード」はどう違うのか、エントリーモデルとハイエンドモデルはどれほど違うのか、A社のロードバイクとB社のロードバイクはどちらが自分に合っているのか…。それを判断するには実際に試乗するのが一番です。クルマのディーラーに行くと試乗ができるように、ロードバイクも試乗が可能です。
メーカーやショップのホームページには試乗会の情報が掲載されています。メーカーが何社も集う大規模な試乗会も開催されています。そのようなイベントに参加してみると良いでしょう。また、常に試乗車を揃えているショップあります。店頭で「試乗できます」というPOPを付けた自転車を見つけたら試乗のチャンスです。試乗会によっては身分証明書の提示や誓約書への記入が必要なケースもあるので、事前に用意しておくと良いでしょう。未成年者の場合は、保護者の同伴が必要になるケースもあるので要注意です。
では、試乗する際のポイントをいくつかお伝えします。
まず、できるだけバイクのポジションを合わせること。ハンドルのポジションを調整するには手間がかかるので、参加者が多い試乗会ではハンドル調整は不可能なこともあると思いますが、サドルは最適な高さに合わせてもらいましょう。
できれば事前にショップでフォームを見てもらって、最適なサドルの高さを聞いておき、試乗会の際に「サドルの高さは○cmでお願いします」と伝えられるようにしておくとスムーズです。
■参考記事:「ロードバイクやクロスバイクのサドルの高さの合わせ方 やり方や注意すべき点を紹介」
また、シフトレバーの操作方法はコンポメーカーによって異なります。事前に調べておき、操作方法を把握しておくのも一つの方法ですが、不安であればスタッフに「その自転車の注意点」を聞いておきましょう。
服装はサイクルウエアである必要はありませんが、スカートやサンダルはNG、というか危険です。裾が広がっているパンツはギヤに引っかかってしまいます。自転車に乗りやすい服装で臨みましょう。
ジーパンにTシャツ、ラフな格好で乗れるのがクロスバイクの魅力です。近所にちょっとした買い物に行くのであればその格好でも問題ありません。しかしサイクリングにでかけるときは違う格好のほうが快適です。ここではサイクリングをする場合の服装について紹介します。
試乗車を借りて走り出すと、たまに「せっかくのロードバイクだから速く走ってみないと!」と頑張ってしまう人をたまに見かけますが、そこは慌てないように。「自分がロードバイクを買ったらどんな楽しみ方をしたいか」を思い描いて、その通りに走ってみることが大切です。
のんびりロングライドを楽しみたいならのんびり走ってみる。キビキビとした走りを味わいたいなら鋭く加速してみる。グラベルロードを楽しみたいなら砂利道を走ってみる。そうすれば、そのモデルが自分の目的に合っているかどうかを確かめることができます。ただし、安全第一ということを忘れずに走行しましょう。
スポーツバイク(スポーツ用自転車)を始める人、始めてみたいと思う人が、近年増加しています。でも「どうやって始めたらいいの?」「何をどこで買ったらいいの?」という人も多いのではないでしょうか。このシリーズでは安心して満足のいくスポーツバイクライフを始めるために、知っておきたいポイントを紹介していきます。
そのためには、「自分がどのような性能を求めているか」をはっきりとイメージしておくことが必要です。スポーツバイクには、加速、高速巡航、登坂、快適性、ハンドリング、安定性、扱いやすさ、気持ちよさ……など様々な評価項目がありますが、人によって求める性能は変わります。明確な目的を持ち、体の“センサー”の感度を最大限に高めて試乗すると良いでしょう。
自転車ライター。大学在学中にメッセンジャーになり、都内で4年間の配送生活を送る。現在は様々な媒体でニューモデルの試乗記事、自転車関連の技術解説、自転車に関するエッセイなどを執筆し、信頼性と独自の視点が多くの自転車ファンからの支持を集める。「今まで稼いだ原稿料の大半をロードバイクにつぎ込んできた」という自称、自転車大好き人間。
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