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写真を撮って思い出を残そう

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親子でサイクリングを楽しもう <12>
写真を撮って思い出を残そう

 ここまでの連載で乗り方・走り方を身に付ければ、あとはいろんな所に走りに出かけて楽しむだけです。せっかく出かけるのですから、写真に撮って思い出を残しましょう。連載の締めくくりに、ちょっとしたコツをお伝えします。

子供目線で撮ってみよう

 サイクリング写真に限りませんが、子供の思い出を残す写真撮影で有効なテクニックとして、「子供の目線で撮影する」というものがあります。つまり、子供の目の高さか、少し下からしゃがんで撮影するのです。これだけで、子供が主人公として生き生きと見えてきます。

「上から目線」の写真はイマイチになりがちです

 また、収まりよく撮影するのであれば、子供には寄り気味にするのもポイント。背景に対象物を入れる場合は、子供が立つ場所を対象物のすぐ前にではなく距離をとって、子供が画像内に入る大きさを調整しましょう。

 ちなみに、いざ実際に子供目線になってみると、周囲があまり見えなくなるので要注意です。そういう気持ちを実体験できるというメリット(?)もあるかもしれません。

子供にも撮ってもらおう

 究極の「子供目線」は、子供自身に写真を撮影してもらうことでしょう。昔のように1枚いくらのフイルムカメラの時代であれば、幼児にシャッターを任せるなど、ほぼあり得ないことでしたが、幸い現代はデジタルカメラの時代です。何十枚・何百枚と撮影してもタダみたいなものですから、どんどん撮ってもらいましょう。

 デジカメを複数台持っていれば、1台を子供に丸々渡してしまうのもいいでしょう。カメラはスマホでもいいのですが、親のスマホを占有されてしまうことになるので、専用機の方が気楽です。あまり難しいことは考えずに済む、ズーム機能なしの単焦点カメラもおすすめです。

 後からどんな写真が撮れているのか見てみると、旅を二倍楽しむことができるでしょう。撮影している子供の写真と、実際に撮影した写真を並べてみるのも面白いかもしれません。思わぬ名作が撮れていることがあり、新鮮な驚きが得られることもしばしばですよ。

 それでは皆さん、安全で楽しい親子サイクリングを!

文・写真: 米山一輝(よねやま・いっき)

スポーツサイクル歴約30年の自転車乗りで元ロードレーサー。その昔はTOJやジャパンカップなどを走っていたことも。幅広いレベルに触れたクラブチームでの経験を生かし、自転車スポーツの楽しみ方やテクニックをメディアで紹介しています。ローラーより実走、ヒルクライムより平坦、山中より都市部を走るのが好きです。

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