2020.3.13
走れる距離がまだ短い幼児の場合、自宅発着のサイクリングだと、どうしてもコースのバリエーションが少なくなってしまいがちです。ある程度走り慣れてきたら、輪行で違う場所でのサイクリングを楽しんでみるのも良いでしょう。
「輪行」とは自転車を専用の袋(輪行袋)などに収納して、電車などの公共交通機関に乗り移動すること。これにより、遠隔地でのサイクリングを楽しむことができます。輪行での親子サイクリングのメリットは、以下のようなものがあります。
(1)普段と違う場所を走れる
(2)スタートとゴールを違う場所にできる
(3)男子の場合だと大抵電車好きなので、楽しさ2倍!
遠隔地で走るということだけであれば、クルマで移動するのも一つの手でしょう。しかしスタートとゴールを全く別の場所にできる(2)は、輪行ならではの大きなメリットです。特に走行距離を伸ばせない幼児のライドであれば、一方通行ならより内容を充実させやすいですし、戻る必要がないということは、諸事情でライドを途中で打ち切る場合にも調整がしやすいです。
(3)に関して、もしお子さんが電車好きならば、何か乗ったことのない電車や好きな特急などに乗れるよ!というのが、サイクリングのモチベーションになったりもします。これはご参考までに。
輪行時のポイントですが、幼児車であれば多くの場合、通常の輪行袋に何も外さずそのまま入ってしまいます。むしろ袋が余るので、ストラップのかけ方を工夫してキレイに処理しましょう。万が一うまく収まらなくても、ペダルなどの小物を取り外したり、ハンドルを90°回したりする程度で収まるようになるでしょう。
むしろ問題は輪行袋に収まってからです。駅構内では「親が1人で親子2人分の自転車を持って歩く」という現実が立ちはだかります。もし選べるのであれば、親の自転車は軽いものにしておきましょう。輪行の手間が少なくコンパクトに運べる、折りたたみ自転車もおすすめです。
子連れで荷物を担いでの移動の自由度は極端に低くなるので、乗り換えのスケジュールは十分に余裕を持っておきましょう。混んでいる電車は一本見送る、急行などではなく比較的空いている各停に乗るなど、余裕のある移動をおすすめします。
走行時の注意ポイントは、通常のライドとほぼ同じです。だいたい15〜20分を目安に、小休憩を入れるようにしましょう。観光地を走るのであれば、近所を走るよりも立ち寄りスポットが多くあるので、観光やグルメも楽しみながら、のんびりと進みましょう。往復の移動も含めて、たっぷり一日の冒険を満喫できるはずです。
スポーツサイクル歴約30年の自転車乗りで元ロードレーサー。その昔はTOJやジャパンカップなどを走っていたことも。幅広いレベルに触れたクラブチームでの経験を生かし、自転車スポーツの楽しみ方やテクニックをメディアで紹介しています。ローラーより実走、ヒルクライムより平坦、山中より都市部を走るのが好きです。
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