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自転車に乗れるようになるための2つの要素

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自転車に乗れるようになるための2つの要素

 みなさんは何歳ごろ、どのようにして補助輪なしの自転車に乗れるようになりましたか? 子供に教える場合、どのようにすれば簡単に乗れるようになるのでしょうか? もし乗りこなしに苦戦しても、何が問題なのか分からない場合も多いでしょう。この項では、自転車に乗れるようになるために必要な2つの要素(逆に言えば難しいポイント)を説明します。

補助輪なしの自転車に乗れるまで

 少し昔であれば、小さな子供が扱う車輪付きの乗り物としては、次のような流れだったかと思います。

子供が自転車に乗れるようになるまで

(1)1〜2歳から三輪車や、自動車型の乗用玩具などに乗る
(2)3〜4歳くらいから補助輪付き自転車
(3)(2)に十分に慣れたところで補助輪を外して練習
(4)自転車に乗れるようになった!

補助輪の有無で大違い

 まず(3)が難しい理由として、「補助輪付き自転車と補助輪なし自転車は、まったく別の乗り物である」ということがあります。後者はもちろん二輪車ですが、前者はバランス的には変則的な三輪車にあたります。

 三輪車と二輪車の違いとしては、車両自体が正立するためのバランスを取ってくれるか否かという点と、カーブを曲がる際の操作が「ハンドルを切る」なのか「重心を傾けるか」なのかという点があります。

補助輪付きの自転車はハンドルを切っても倒れていかない

 大した差はないようにも思われますが、実際には別次元です。補助輪付きの自転車の場合、おとなしく乗っていれば転倒する心配はありませんが、その一方で車体を倒すことができず、曲がる際の重心の位置は中心もしくは外側に行ってしまいます。これが補助輪を外すと、重心を内側に持って行って車体を倒しながら曲がるのですから、全く乗り方が違ってきます。

 同じ自転車でも、補助輪の有無で全く違う乗り物になる。しかも多くの子供にとって、「二輪車」に乗ること自体が初めてです。これが補助輪外しに苦労する最大の理由です。補助輪なしの自転車に乗るためには、【二輪車のバランスを身に付ける】ことが必要なのです。

二輪車のバランスを身に付けよう

 2000年代に入り、乳幼児向けの乗り物に新しい潮流が生まれました。キックバイク、ランニングバイクなどと呼ばれる、ペダルの無い「足けり型自転車」です。実は200年前、19世紀初頭に生まれた最初期の自転車は、この形だったそうですね。

 このタイプが素晴らしい点は、「正真正銘の二輪車である」ということです。つまり、かつての子供たちが補助輪を外して突然乗せられていた二輪車に、早い段階から慣れ親しむことができるのです。1歳半くらいから乗れるので、子供の一番最初の乗り物として、三輪車でなくこちらが選ばれることも増えているようです。

苦戦するもう一つのこと

 さて、キックバイクで二輪車に慣れていても、自転車を乗りこなすためにはもう一つのハードルがあります。

 それは【ペダルを漕ぐ動作】です。

 一度乗れるようになってしまえば、当たり前のようにペダルを漕いで回していますが、初心者はペダルを踏んでも足が上に戻らなかったり、前でなく後ろに踏んで逆回転させてしまったりと、安定してペダルを漕げるようになるには、ある程度の練習と習熟が必要です。

ペダル漕ぎの練習には補助輪付き自転車が有効

 練習するためのペダル付きの乗り物としては三輪車もありますが、どちらかといえば本物の自転車のペダルを使った方が良いでしょう。つまり、補助輪付きの自転車が役立つ部分だということです。

文・写真/米山一輝