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並走NGなのにロードレースが成立するワケ

News / Column弁護士に聞く、自転車のルールの素朴な疑問

弁護士に聞く、自転車のルールの素朴な疑問<1>
並走NGなのにロードレースが成立するワケ

 これってあり? なし? こんなときはどうする? 自転車に乗っていて、ふとした疑問を抱いた経験はないでしょうか。ここでは自転車にまつわる交通ルールを中心に、Q&A方式で弁護士が素朴な疑問に答えていきます。
公道では本来禁止の並走がロードレースで成立するには理由がある。写真は公道を使用したロードレース「ツール・ド・おきなわ」

Q 道路上で自転車の並走は禁止と聞いたのですが、そもそも公道を使ったロードレースで並走できるのはなぜですか?

A 自転車は公道上では2台以上が並んで走ることは原則として禁止されています(道交法19条)。ただし、普通自転車は、並進可の標識が出ているところでは、2台までなら並進できることとされています(道交法63条の5)。3台以上横に連なって並進はできません。
並進可の標識
これが道路交通法による公道上のルールですが、ロードレースのようなイベント時はこれと異なります。道路交通法は、不特定の歩行者や車両が、許可をとることなしに自由に通行できる場所一般において適用されますので、逆に、管理者により封鎖されているような場所においては適用されません。そのため、自転車のロードレースが道路封鎖の上で開催されているような場合には、道路交通法の規制を受けないことになります。もちろん、管理者が定めるレギュレーションはありますのでイベント参加者は、それを遵守しなければならないことは言うまでもありませんが。
本田聡
本田聡(ほんだ・さとし) 2009年弁護士登録。会社関係法務、独占禁止法関係対応、税務対応を中心に取り扱う傍ら、2台のロードバイクを使い分けながら都内往復20kmの自転車通勤を日課とする。久留米大学附設高校卒・東京大学法学部卒・早稲田大学法務研究科卒。