2020.11.20
クロスバイクを購入するときにライトやベルなど、車体に付属していないパーツで、道路交通法上必要なアイテムは最低限揃えると思います。それさえあれば十分走れますが、楽しみ方に応じてアイテムを揃えていけば、よりクロスバイクの魅力を満喫できます。ここではある程度時間をかけて、長い距離を走るとき、主に週末のサイクリングを想定して、持っていると便利で快適なアイテムを2回に分けて紹介します。
まず必須アイテムをおさらいしましょう。道路交通法上必要なアイテムは前照灯(フロントライト)に尾灯(リヤライト)、そしてベルです。前後のライトは基準が定められているので必ず確認しましょう。なお、後ろは反射器材でも代用可能です。
そして法律上必要ではありませんが、購入したいのがヘルメットです。自分がいくら気を付けていても、運が悪ければ事故に遭います。その時、ヘルメットを着用していないがために、怪我を負ったり、死亡してしまうリスクをできるだけ減らすために購入しましょう。
アイテムではありませんが、住んでいる地域によっては自転車保険の加入も必須です。詳しくは「弁護士に聞く、自転車のルールの素朴な疑問<12>」を確認してください。
アイウェアを持っておくと快適です。走行中に風から目の乾燥を防ぎ、ゴミやホコリ、虫があたらないようにしてくれます。
レンズに色がついているものは日光のまぶしさ、紫外線をカットしてくれるので、目の保護と快適な視界の確保に役立ちます。
タイヤが路面の振動や衝撃をある程度抑えてくれているとはいえ、素手でハンドルを握っていると意外に疲れます。汗で握っている手が滑ってしまい、うまくハンドルが握れないこともあるかもしれません。
グローブには滑り止めやクッション性の高いパッドが備えられているので、疲労や操作トラブルを減らせます。また万が一転倒してしまった際に、手のひらを守るので、ケガの防止にも役立ちます。
ペットボトルのドリンクをリュックに入れて持ち運ぶのもいいですが、ドリンクを飲もうとするたびに停車し、いちいちリュックから取り出して飲むのは面倒です。クロスバイクに乗るなら、ボトルケージと専用のドリンクボトルを用意してサイクリングにでかけましょう。
ボトルケージはドリンクボトルや携帯工具を入れるツールボトルを車体に取り付けられます。ドリンクボトルは本体を押すと、飲み口からドリンクが出る構造になっていて、走行中でも気軽に水分補給できます。ボトルケージにセットすれば背負う荷物が少なくなるので、肩の負担も減らせます。
パンク修理アイテムは一式揃えたいところです。必要なアイテムはタイヤレバー、予備のチューブ、パンク修理パッチ、携帯ポンプの4点です。
まず、タイヤレバーですが、車輪(ホイール)からタイヤを外すために欠かせないアイテムです。これがないとタイヤの中にあるパンクしたチューブが取り出しにくくなります。レバーが壊れても作業できるように、3本セットになったものを用意しましょう。
次に予備のチューブです。これは事前にクロスバイクのタイヤサイズ、そして空気の入れ口(バルブ)を確認しましょう。タイヤのサイズはタイヤ側面に700×25Cや700×28Cのように表記されているので、これを参考に選びます。空気の入れ口はだいたいのモデルで細身のフレンチバルブ(仏式)が用いられます。まれに違うこともあるので形状に気を付けましょう。
パンク修理パッチはゴム糊を使うもの、そのまま貼り付けるシールタイプの2種類ありますが、パンクを修理するまでの時間と工程の少ない後者がおすすめです。
チューブを交換したあと、またはパッチで応急処置をしたあとに空気を入れるのが携帯ポンプです。手で押すか、CO2ボンベで一気に空気を補充するタイプがあります。こちらはアイテムの種類が豊富なのでスポーツバイク専門店の店員に相談して選びましょう。
クロスバイクはサドルの高さ調整やハンドルの角度、パーツの取り付けをするときに工具が必要です。パーツは主に六角穴ボルトで取り付けられていることが多いので、最低限携帯サイズの六角レンチを用意しましょう。
都度、自転車ショップに持ち込んで調整してもらうのもいいですが、無理のない範囲で調整方法を覚えておくと、サイクリングにでかけたとき、急にサドルが下がってしまったといったトラブルにも対処できるようになります。
取材協力:ホダカ株式会社、コーダーブルームショップ 東越谷店
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