2021.10.19
クロスバイクに乗っていて、自転車の不調を感じることはありませんか? 小さな不調だし、まだ走れると思ってそのままにしていると、さらに大きなトラブルに発展するかもしれません。クロスバイク・ユーザーなら知っておきたいメンテナンスとトラブル対処法を紹介していきます。
普通にペダルを漕いでもチェーンがスムーズに流れず、変速するようなしないような、時折チェーンが外れそうな感じでガタガタする場合があります。これは変速の調整ができていなかったり、またはチェーンが曲がったり破損していたりということが、原因として考えられます。
チェーンがガタガタしているとき、そのまま乗り続けるとチェーンが外れたり、最悪切れてしまったりというトラブルに発展する可能性があります。まずは一旦安全な場所で自転車を降り、チェーンを逆回しにしたり、後輪を浮かせた状態で前回しにしてみたりして、まずは目視でチェーンやスプロケット(後輪のギヤ)部分をチェックしてみましょう。
もしチェーンに曲がりや破損がみられた場合は、そのまま乗り続けるとチェーンが完全に切れてしまう危険性があります。すぐにショップに持ち込んで、チェーンを交換するようにしましょう。
チェーンがガタガタする際の原因で多いのは、リアの変速不良です。具体的には、変速操作をしたのにうまく変速しきらなかったり、逆に変速操作をしていないのに、勝手に変速しそうになってしまいそうになるような状態です。
クロスバイクではママチャリよりずっと多い段数の後ろギヤを、変速ワイヤーの微妙な引き具合によって選ぶようになっています。このため微妙な変速調整の狂いや、各部の微妙な変形、ワイヤーの伸びなどが起きると、正しくギヤが選択できなくなっている場合があります。変速不良によりチェーンが隣り合ったギヤの境界をウロウロすることで、チェーンがしっかりギヤとかみ合わず、ガタガタしてしまうのです。
また、変速ワイヤーの劣化や部分的な断線、あるいは潤滑切れによって、うまく変速ワイヤーが動かずに、変速に悪影響が出る場合があります。潤滑不良の場合は注油で直ったりもしますが、ワイヤー自体に問題が生じている場合は、変速ワイヤーの交換が必要です。
こうした変速不良が起こった場合は、ショップに持ち込んで調整するのが確実でしょう。リアの変速調整は、いくつかのネジやダイヤルを回すことによって行い、これは手や一般的なドライバーで回せますが、各部の微妙な調整が求められます。変に触ると問題を悪化させたり、別の問題を生じてしまう場合があります。
もし自分で行う場合は、リア変速機のワイヤー接続部にある、調整ダイヤルを試してみてください。変速時にチェーンが大きいギヤ側に動きにくくなっている(または小さいギヤ側に勝手に動いてしまう)場合は左側に、小さいギヤ側に動きにくくなっている(または大きいギヤ側に勝手に動く)場合は右側に、それぞれ少しずつ(半回転ずつ程度)回してみましょう。運が良ければ、症状が改善できるかもしれません。もし改善しなかったり、むしろ悪化させてしまった場合は、諦めてショップに持ち込んで調整してもらいましょう。
写真・文:米山一輝
取材協力:ダイワサイクル宝塚中山寺店
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