TOP サイクリングコース 埼玉小川町駅をスタート  秩父グルメと絶景を味わいクラフトビールで締める週末ライド(埼玉)

Cycling Course厳選サイクリングコース

埼玉小川町駅をスタート
秩父グルメと絶景を味わいクラフトビールで締める週末ライド(埼玉)

 サイクリングの醍醐味は、美しい景色、おいしい食べ物。そこに仲間と語り合う時間が加われば最高だ。今回は、埼玉の小川町駅を起点に秩父の景色とグルメを堪能し、様々なオプション追加が可能なライドプランを考えてみた。

秩父グルメと絶景を味わう旅へ

埼玉の有名な峠をのぼる

 今回走るルートは、埼玉県北西部にある小川町駅をスタートし、プロロード選手も練習に使う定峰峠をこなし、秩父市街に降りるルート。秩父市街の絶景を堪能した後は、川下りで有名な長瀞を巡り、電車と並走するちょっと変わった道を通りながら小川町へ戻り、クラフトビールを味わおうというものだ。ご褒美を堪能するために、電車輪行を前提としておきたい。

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 小川町へは東武東上線を利用して、都心から約1時間ほどで到着する。降り立った小川町は昔ながらの家屋が並ぶのどかな田舎町だ。少し走れば、すぐに山々が見え、サイクリングムードが一気に高まる。先々は補給ポイントが多くはないので、駅前もしくは駅近のコンビニですませておきたい。

小川町駅から始まる秩父堪能グルメライド
昔ながらの家屋が並ぶ小川町

 自転車を1時間ほど走らせると、埼玉のサイクリストのメッカのひとつ、定峰峠の入口に到達する。定峰峠をお勧めしたいのは、比較的、勾配が緩く、初心者でも上りやすいからだ。

 平均勾配は5%強、約5kmの道のりと短く、峠入口となるバス停の白石車庫からは、ゆっくり上っても峠頂上まで30分はかからない。速い人だと15分かからずに上れてしまう。取材した11月の平日でも、多くはないが何人かのサイクリストに出会い、峠をチャレンジしていた。プロロード選手が練習に使っていたり、漫画『頭文字D』の舞台にもなっていたりもする。

定峰峠のスタート起点となる白石車庫横
紅葉も楽しめる峠道

 峠頂上にはバイクラックの置かれた「峠の茶屋」があり、休日ともなればここで休憩するサイクリストの姿を多数見られるはずだ。多くの人はここから白石峠に向かい奥武蔵グリーンラインを走るルートを選ぶが、今回は秩父のグルメを堪能するライドを紹介するために、定峰峠を下り、秩父市街へと向かう。

定峰峠頂上には峠の茶屋では
峠の茶屋にはバイクラックも

 定峰峠の下りではこれから向かう秩父の街も見えてくる。下りはそれほどテクニカルではないものの、1車線になったり、2車線になったりと変化するので、対向車には注意したい。

秩父グルメと絶景ポイントを巡る

 秩父市街に下り、向かったのは豚みそ丼のお店「ちんばた」だ。秩父と言えば、いつのころからか、豚みそ丼とわらじかつ丼が有名になった。その両方が楽しめるのがこのちんばたである。店主の西健宏さんに伺うと、40年ほど前から営業している歴史ある店舗だという。店内は、梁がむき出しになった古くからの日本家屋といった感じで、雰囲気は非常にいい。

 西さんのお勧めは豚みそ丼、もしくは、豚みそとわらじカツの両方を味わえる「W丼」だ。出てきたW丼はインパクトが大きい。こんがりと焼かれた豚肉と、分厚いカツがのり、”わらじ”の意味が一目でわかるものだった。

目的地のひとつとなる、和食と豚みそ丼の店「ちんばた」
創業から40年以上。味わいのある店内
秩父名物のわらじカツと豚みそがのった「W丼」

 ちんばたで舌鼓を打ったあとは、秩父市街に出てみよう。まず最初に訪れたのは、パワースポットにもなっている秩父神社だ。周辺には秩父まつり会館などがあり、秩父をゆっくりと回るなら、こうした観光スポットを訪れてもいいかもしれない。

秩父神社前
秩父まつり会館

 個人的に気になったのは、参道のすぐ脇にある和菓子屋の八幡屋本店だ。創業明治35年の歴史ある和菓子屋で、目を引いたのは、和銅最中。日本最古の流通貨幣とも言われる「和同開珎」をかたどった最中で、秩父にはその語源になった和銅遺跡がある。和同開珎は歴史の授業で一度は聞いたことがあるのではないだろうか。

八幡屋本店の和銅最中
秩父市街から見える秩父のシンボル武甲山

 途中、秩父のシンボルともいえる山肌が削られた武甲山の写真を撮り、次に向かったのは、秩父ミューズパーク。ここからは、楽器のハープの形をしたハープ橋や秩父市街が一望できる絶景ポイントだ。

秩父ミューズパークからはハープ橋や武甲山など秩父のシンボルが見える
旧秩父橋

 秩父ミューズパークを訪れた後は、自転車で15分ほどの旧秩父橋にも行ってみた。橋つながりというわけではない。秩父市街から、秩父ミューズパーク、旧秩父橋ときて、わかる人にはわかるスポットだ。

 実はこれらは、秩父を舞台にした人気アニメ『あの日見た花の名前を僕たちはまだ知らない。』の聖地巡礼スポットというわけである。アニメに興味はなくとも、景色は抜群、楽しめるコースではなかろうか。

長瀞巡りとSLもオプションで

 秩父まで来たら長瀞の岩畳も見てみよう。秩父と長瀞は隣あっており、自転車を走らせること30分ほどで到着してしまう。紅葉近い季節だからか、訪れたこの日は、多くの観光客で賑わっていた。

長瀞の岩畳

 さて、ここで来た道をそのまま戻り、小川町まで行くのもいいが、もうひとつ何かが欲しいという人には、国道140号を北上するルート(ルートマップでは車の往来の少ない迂回路を設定)をお勧めしたい。車通りが多少多いのが難点だが、ここをお勧めしたいのは、線路わきに道路が通っており、自分の真横を秩父鉄道が通り過ぎるからだ。

国道と並走する秩父鉄道
道路のすぐわきに鉄道が

 運がよければSLパレオエクスプレスと並走状態にもなりそうだ。ただし、運行日時が限られているので、このプランを遂行するには、秩父鉄道のホームページで日時を確認することを勧めたい。

 ここから先は、小川町に戻るだけ。国道140号を北上し、寄居町中心部を向け、小川町方面に向かう小さな峠を越えれば、ゴールまで下り基調の道が続く。ゴールを迎えての総走行距離は約88km、獲得標高は約1100m。走り応えのあるコースだが、小川町で自転車を輪行袋に入れたらご褒美だ。

小川町駅近にある麦雑穀工房
最後はヴァイツェンで乾杯

 小川町駅近の「麦雑穀工房」では、クラフトビールが味わえる。店主に話を聞くと、多くのサイクリストが訪れるという。そのため、小川町まで輪行する人も多いのだとか。サイクリストの口利きで、シクロクロスのイベントに出展するようになったという。

 秩父のグルメを堪能し、絶景を観て、最後はクラフトビールで締める旅。週末にはもってこいのプランだと思うが、いかがだろうか。

■和食と豚みそ丼 ちんばた

住所:埼玉県秩父市大宮5919
営業時間:土日祝11:00~15:00(L.O 14:30)/17:30~22:00(食事のみL.O 21:30)
 火水木金11:00~14:00(L.O 13:30)/17:30~22:00(食事のみL.O 20:30)
定休日:月曜日
TEL:0494-26-7004

■和銅最中本舗 八幡屋本店

住所:埼玉県秩父市番場町8-18
営業時間:8:00~19:00
定休日:なし
TEL:0494-22-0010

■麦雑穀工房

住所:埼玉県小川町大塚1151-1
営業時間および定休日:Facebookページを参照のこと
TEL:0493-72-5673