2019.1.15
ルールやマナーが存在するからこそ、スポーツ&レクリエーションは安全に楽しむことができます。もちろん、MTBだって例外ではありません。自然との共存が欠かせないアウトドアアクティビティのひとつですから、屋内の施設でおこなうスポーツ以上にルールやマナーは大切。登山などと同様、それらを学び、身につけることによってさらに魅力的な趣味となるでしょう。
そんなMTBの最もポピュラーな楽しみ方といえばトレイルライド。トレイルとは、森林や里山などに見られる舗装されていない道のことで、それらの山道をハイキング感覚で走る気持ちよさは、まさにMTBに乗る醍醐味といえるでしょう。
ところが、MTBの乗り入れが可能なトレイルの情報はあまり公開されておらず、少しわかりづらい部分があります。たとえば丘陵地帯の里山は、その大半が地権者の所有する土地や公園のような場所で、明確に走ってもよいとされている道であれば、ハイカーや登山者などほかの利用者や自然環境に配慮しながら走ることができます。ただし、里道と呼ばれるような道路法が適用されていない、昔からある自然発生的に生まれた道(集落の人々の往来や農作業などのために通じた道)では、それぞれの地域と関係性を持った上で走行しないとトラブルにつながることがあります。実際に、それらを踏まえずにレースのような走り方をしてMTBの乗り入れが禁止されたトレイルもあり、情報を公開できなくなっていったのです。ほかにも、多くの人が訪れる登山道などでは、MTBでの走行が難しい状況になっています。
しかし、最近はMTBで公に走れる場所を作るため、全国各地でさまざまな活動をはじめる愛好家や団体が増え、MTBを取り巻く環境は改善されつつあります。また、規模の大きな施設から小さなコースまで、MTB専用フィールドも続々とオープンしています。これからMTBに乗りはじめるのであれば、まず走り方やルールがわかりやすいそれらのフィールドを利用してみてはいかがでしょう?
MTB専用フィールドは、この「ENJOY SPORTS BICYCLE」をはじめインターネットでも情報が公開されているため、そこで技術や知識を身につけてからトレイルデビューすれば、より楽しく安全に走れることは間違いありません。トレイルに関する情報やマナーについても、各フィールドに集まる先輩マウンテンバイカーやコミュニティから得られるはずですよ。
歩行者のことを気にせずMTBで思いっきり走りたいならMTB専用のフィールドへGO。各フィールド内でのルールやマナーは存在しますが、特にレースやイベントが開催されるようなところでは、走るスピードに制限を受けることなく練習ができます。MTB用に造成されたコースにはトレイルを走る気持ちよさとはまた違った、MTBだからこそ味わえるスリリングな高揚感や楽しさがあります。くれぐれも怪我にはご注意を!
里山のトレイルはさまざまな人たちとシェアし合う場所であるため、ハイカーをはじめとする歩行者に不快感を与えるような走り方はできません。レースごっこや練習など、不必要にスピードを出す走り方はもってのほか。気持ちにゆとりを持ち、ハイキング気分で〈自転車散歩〉を楽しみましょう。トレイルライドのデビューには、乗り方やマナーのレクチャー、ルート案内までお任せできるガイドツアーへの参加(有料)もオススメです。
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