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どんな車種にする? スポーツバイクにはいろいろとある

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スポーツバイクを買う前に知っておきたい10の教え<1>
どんな車種にする? スポーツバイクにはいろいろとある

 スポーツバイク(スポーツ用自転車)を始める人、始めてみたいと思う人が、近年増加しています。でも「どうやって始めたらいいの?」「何をどこで買ったらいいの?」という人も多いのではないでしょうか。このシリーズでは安心して満足のいくスポーツバイクライフを始めるために、知っておきたいポイントを紹介していきます。

一口にスポーツバイクと言っても

 スポーツバイクには用途別にさまざまな種類が存在します。どこを・どうやって走るかによって、それぞれ適した車種があるので、まずは自分がどのようにスポーツバイクを活用したいのかを考えてみましょう。通勤・通学用なのか、サイクリング用なのか、走る距離や時間の想定、雨天走行の有無、走る道の混雑度や坂道の度合いなどによって、選ぶべき車種は変わってきます。

 大まかに分けてスポーツバイクは「一般道向け」と「特殊用途向け」が存在します。

【一般道向け】
ロードバイク、クロスバイク、ミニベロ、ツーリングバイク、グラベルバイク、など

【特殊用途向け】
マウンテンバイク、トラックバイク、シクロクロスバイク、BMX、TTバイク、など

 特殊用途向けのバイクは競技などに最適化されています。前後ブレーキなど適切な安全装備があれば一般道を走ることも可能ですが、あまり快適ではなかったり、走りに制限があったりします。いわゆるサイクリングが目的であれば、上段の一般道向けのバイクから選ぶことになるでしょう。

どんな車種がある?

 ここでは代表的なスポーツバイクの車種を紹介します。それぞれ特徴を知っておき、使用目的に合った車種を選びましょう。

1. ロードバイク

 元々は「ロードレーサー」と呼ばれていたことからも分かるように、ツール・ド・フランスなどが知られるロードレースで使われる、舗装路を速く走ることに最適化された自転車です。近年は競技に限らず、一日以内のロングサイクリング用としても広く好まれています。オンロードを速く遠くまで走ることが可能ですが、一方で特殊な形状のドロップハンドルや前傾のきつい乗車姿勢など、乗りこなすのにある程度の技術・体力が必要だったり、荷物の積載はほぼ考慮されていなかったりと、初心者には少しハードルが高いかもしれません。

画像提供:ブリヂストンサイクル
2. クロスバイク

 元々はロードバイクとマウンテンバイクの両方の特徴を取り入れ誕生した(クロスオーバー)車種ですが、オンロードでの比較的高い走行性能と、スポーツバイク初心者でも乗りこなしやすい乗車姿勢やハンドルといったバランスの良さから、今やスポーツバイクの出荷台数の多くを占める一大ジャンルになっています。普段乗りや通勤・通学から、半日〜一日程度のサイクリングまで、幅広いシーンをカバーできます。

画像提供:ホダカ
3. ミニベロ

 おおよそ20インチ以下の小径ホイールを装備する自転車を指します。ミニベロの中でもロードバイクタイプ、クロスバイクタイプ等と分かれますが、小径車全般を指してミニベロという括りにする場合があります。小回りがきく独特の走りで、折りたたみ機構をもつ車種も多く、そのスタイリッシュな見た目から根強いファンが少なくありません。ただし、一般的にホイールが大きい方が、総合的な走行安定性は高いです。

画像提供:ホダカ
4. ツーリングバイク

 数日から数週間、場合によっては数カ月におよぶ「旅」をするための自転車です。ポイントは大量の荷物を積載するための装備や、非常に高い走行安定性、長時間走行の快適性、頑丈さなどです。

画像提供:丸石サイクル
5. グラベルバイク

 近年広がりを見せるカテゴリーで、似た位置づけでアドベンチャーバイクという呼び名も。グラベル(悪路)にも対応するロードバイクという発想で、太めのタイヤと走行安定性の高さ、衝撃吸収性(乗り心地)がポイント。ある程度の積載性も考慮しています。

画像提供:ミヤタサイクル
6. マウンテンバイク

 別名MTB。道無き道(オフロード)を走破するための自転車です。とても太くゴツゴツしたタイヤや、衝撃を吸収するためのサスペンション、太くて頑丈なフレーム、強力なブレーキ、急勾配の悪路もこなせるギヤ比などが特徴。低価格帯では悪路より一般道中心で使用する想定のモデルもあり、SUV的な存在感があり街乗りで使う人もいます。しかし本格的な悪路に対応するMTBはハンドル幅が60cmを超えることも多く、この場合は日本の法令上の「普通自転車」から外れるため、歩道を通行できないなど取扱いに注意が必要です。

画像提供:ブリヂストンサイクル

初心者ならクロスバイクがおすすめ

 こうして見るだけでも、さまざまな車種があることがわかります。「想定する用途!」と言われてもピンとこず、かえって迷ってしまったかもしれません。その場合もしスポーツバイク初心者であれば、まずはクロスバイクを選ぶのが良いでしょう。比較的低価格なのと、乗りやすく用途が幅広いので、さまざまなスポーツバイクの楽しみ方を試してみることができるからです。あれこれ考えるより、まず実際に楽しんでみましょう。

文:米山一輝(よねやま・いっき)
スポーツサイクル歴25年の自転車乗りで元ロードレーサー。TOJやジャパンカップなどを走っていたことも。幅広いレベルに触れたクラブチームでの経験を生かし、自転車スポーツの楽しみ方やテクニックをメディアで紹介しています。