猪苗代湖を走って復興応援!「CYCLE AID JAPAN 2025 in 郡山 ツール・ド・猪苗代湖」が秋晴れの中開催

2025/10/22    

 東日本大震災の復興支援を目的としたライドイベント「CYCLE AID JAPAN 2025 in 郡山 ツール・ド・猪苗代湖」が9月27日(土)、福島県の猪苗代湖周辺を舞台に開催された。10回目を迎えた今年、天候に恵まれ秋晴れが広がるサイクリング日和となり、全国各地から訪れた680人のサイクリストが猪苗代湖周辺の絶景やグルメなど地元の魅力を堪能した。

100km、85km、50kmコースがあり、参加者はそれぞれの走力にあった距離で楽しんだ

選べる3つのコース

 「CYCLE AID JAPAN」は東日本大震災の被災地である福島の復興支援と、自転車の利用促進を目的としたイベント。2013年に福島・宮城・岩手の3県で初開催され、2014年からは福島県単独での開催がスタートし、今大会で10回目を迎えた。

絶好のサイクリング日和

 3コースあり、母成(ぼなり)峠へのヒルクライムと猪苗代湖一周(通称:イナイチ)をする100kmコースやイナイチをメインにする85kmコース、50kmコースがあり、幅広い世代の参加者がライドを楽しんだ。ただライドを楽しむだけでなく、走行距離に応じた金額(1km=10円)を完走後に自分で決めた寄付先に寄付金を参加料から支払えるチャリティサイクリングとなっている。

受付の様子。各地から多くの参加者が集まった

 開会式では、椎根健雄郡山市長や自転車協会の伊藤政博理事長、関根英樹CAJ郡山大会実行委員長、岩城光英CAJ郡山・猪苗代大会名誉会長が挨拶をした。

椎根健雄・郡山市長
伊藤政博・自転車協会理事長

猪苗代湖周辺グルメと絶景を思い切り堪能

 午前8時、100kmコースの号砲を合図にスタート。続々と参加者が秋晴れの猪苗代湖を目指して駆けていった。

100kmコースの参加者たちが笑顔でスタート
序盤にある母成峠に向けて田園が広がる道を走っていく

 イベントは決められたルートを巡り、各エイドステーションで地元のグルメを楽しむファンライド形式。参加者たちはスピードを競うことなく、仲間と話しながらライドを楽しんだり、写真を撮ったりなど、それぞれの楽しみ方とペースで進んだ。

自転車仲間で参加したグループ

 100kmコースは序盤に最大の難所である獲得標高970m越えの母成峠が現れる。e-Bikeで上る参加者やブロードバイクやクロスバイクなど、それぞれの愛車でヒルクライムを楽しんだ。

母成峠の山頂は郡山市と猪苗代町の境目になっている。山頂までもう一息

 各地のエイドステーションでは、その地域にまつわる“名物”を提供。絶景を堪能するだけでなく、地域のグルメも堪能することができる。リピート参加者の中には、エイドステーションのグルメを楽しみにしている人も少なくないのだそう。

100kmコース最初のエイドステーション「中ノ沢温泉」では、赤カボチャ餡を使った「天ぷらまんじゅう」や「あかべぇサブレ―」などがふるまわれた
ライド仲間と一緒に味わうと美味しさ倍増!
右手側に磐梯山、左手側に猪苗代湖と、山と湖を同時に楽しめる
猪苗代湖をバックに仲間とポーズ
50kmコースのスタート地点でもある「会津レクリエーション公園」エイドステーションでは、クリームたっぷりの「クリームボックス」と福島のソウルドリンク「酪王カフェオレ」を提供。優しい甘さが疲れた身体に染みわたる

 どのコースを選んでも猪苗代湖走れるコ-ス設計がされており、脚力や楽しみ方に合わせた「イナイチ」を走ることができる。

磐梯山に向かって金色の稲穂に挟まれた道を進む
猪苗代湖と磐梯山を背に愛車担いで記念撮影

 エイドステーション「少年湖畔の村」では、毎年人気の定番「湖南そば」が振舞われ、参加者は皆舌鼓を打っていた。

人気の「湖南そば」。今年もバッチリ参加者の胃袋を掴んでいた
銘菓の「薄皮饅頭」や「かりんとう」も提供。エイドステーションでの交流も楽しみの一つ
猪苗代湖の美しい湖面を横目に、ゴールを目指してサイクリング

走って、選んで、寄付をする

 東日本大震災への復興支援として、参加費の一部を任意の団体や基金に寄付する取り組みも行われた。

 ゴール後、参加者たちは会場内に設けられた①「東日本大震災義援金、東日本大震災特別災害見舞金関係寄付」(被災者への義援金)②「ふるさとふくしま応援寄付金」(福島県内の復興や猪苗代湖・尾瀬等の自然環境保全)③「郡山環境保全基金」(猪苗代湖を含む郡山市関係の環境保全)―の3つの中から寄付先を選択し、選んだボックスに自らのゼッケンシールを投函。参加者がエントリーして走った距離に応じて、1kmあたり10円の寄付を行った。

走った距離に応じて参加費から寄付金が送られる。寄付先は3つの団体から参加者自ら選んで決める

ソロで、仲間で 楽しみ方は十人十色

 15時を過ぎると、ゆったり自分のペースで楽しんだ参加者が続々とゴール。ゴール制限時間は設けられているが、ゆとりがあるため思う存分猪苗代湖を堪能することができる。ゴールゲートでは、ゴールパフォーマンスを決める人、仲間と楽しくゴールするグループなど、最後までツール・ド・猪苗代湖を楽しんでいた。

みんな揃って笑顔でゴール

 ゴール後、参加者は完走証を受け取り、一緒に走った仲間や愛車との写真を撮って思い出を残していた。

一緒に走った仲間たちとステージで記念撮影
完走証を手に記念撮影

 福島県内だけでなく、全国各地から総勢700名の参加者が訪れた復興応援のチャリティサイクリングは、終日気持ちの良い秋晴れで幕を閉じた。

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