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子供が主役 白馬で全国ユース選抜MTB大会
マウンテンバイクを親子で楽しむ! 未来のトップライダーが競い、親がサポート JOCジュニアオリンピックカップ

 マウンテンバイクの楽しみ方にはいろいろな種類があります。90年代のマウンテンバイク(MTB)ブームで盛り上がった世代が、親となり、そして子供たちと一緒に楽しみ、MTBの世界、フィールドに戻って来つつあります。この夏行われたJOC ジュニアオリンピックカップ/2018全国ユース選抜マウンテンバイク大会には、真剣にレースする子供たちと、それを応援したり、一緒にMTBを楽しむ親の姿がありました。白馬を舞台にした、親子でのMTBの楽しみ方をレポートでお伝えします。

小学4年生クラスのスタート10秒前。静寂の中にも闘志が燃える音が聞こえるような気がする Photo: Koichiro NAKAMURA

 8月4、5日に長野県白馬村で開催されたJOC ジュニアオリンピックカップ/2018全国ユース選抜マウンテンバイク大会はMTBに乗った子どもたちが競い合う毎年恒例のキッズ&ユースを対象としたレースだ。レースのメイン会場となるのは、長野県白馬村の競技場スノーハープ。このレースに先駆け、1週間ほどの小学生MTBキャンプが開催されるため、この期間の周囲では、多くの小中学生たちが楽しげにMTBに乗り、白馬でのアクティビティを楽しむ姿を目にすることとなる。

 レースのメインは日曜日だが、土曜日の午前中は親が出場できるレースが開催され、午後には平野星矢、松尾純、竹内遼、佐藤寿美らMTBトップライダーが講師となり、MTBのライディング技術などを子どもたちに教え伝えるスクールなどが開催された。

競り合う小林大恭(右)と山本歩月(左) Photo: Koichiro NAKAMURA

 レースが行われる日曜日は快晴で、避暑地で有名な白馬も昨今の暑さにはかなわず、熱中症が心配された。しかしスタッフが、積極的な水分摂取とレース中の水掛け、そして走行後は、楽しげなプールに飛び込むことを推奨。暑いさなかの水遊びの要素も加わって、クールダウンどころかヒートアップしそうなほどプール付近は盛り上がっていた。

ゴール直前にメカトラブルか、長島梨邑のゴールシーン Photo: Koichiro NAKAMURA

 コースは、速度の出る舗装路と、広めのジープロード、そして車体一台が通れる土道シングルトラックが巧みに織り交ぜられたレイアウト。年齢・学年ごとに走行コースが分けられているため、ランニングバイクで出場したキッズクラスから、MTB大好きおじさんまで存分に走れ戦えるコースとなった。

レース後に選手を大人がプールに運んでドボン Photo: Koichiro NAKAMURA

 シングルトラックに入ると暑い日差しが遮られてひんやりする。そのトレイルはMTBを愛する白馬のローカルライダーが、年月をかけて作り慈しんだもの。テクニカルながらも走りの楽しさを失わないよう流れがあり、難しそうな見た目とは裏腹に、小学生でも無理なく走りきれる。パパママクラスの大人たちのほうが、常識というフィルターを通した目でトレイルを見ているためか、子どもならなんともないところで「オットット」となっていたりもする。

男子U18の表彰台。左から2位の村上裕二郎、1位山口創平、3位中島渉 Photo: Koichiro NAKAMURA
女子U18で優勝した渡部春雅 Photo: Koichiro NAKAMURA

 フィードゾーンでもらえる水が大切な役割をする。飲むのはもちろんだが、それ以上に頭から「ジャバァ」とかけるのが重要だった。おおっぴらに頭から水をかぶれるのは楽しい。フィードゾーンでMTBトップライダーから上手に水を受け取れた選手たちは、なんだか嬉しそうに水をかけられ、受け取れなかった選手は悔しそうな顔をして、さらにペダルを踏み込んだ。

 自転車のライトは「乾電池を挿入する」と「USBなどで充電する」の2タイプに大別されます。最近増えているのは圧倒的に「USB充電タイプ」ですね。軽いですし、明るさも十分。点灯時間も長くなっているので、ロングライドでも安心です。

 キッズのレースは、 レース中はもちろん、その後の選手たちの動向も見ものである。例えば世界選手権を走ってオールアウトした大人選手たちは、ゴール後に座り込んで空を見て呆然としていたり、スタッフの胸に顔を埋めて細かく震えていたりもするのだが、キッズの世界では、この感情表現はさらに激しい。

フィードゾーンで確かにボトルを受け取る西川悠介 Photo: Koichiro NAKAMURA

  ゴール後に勇ましくガッツポーズする選手、親の慰めも構わず泣きじゃくる選手、計測チップ回収を振り払ってどこかに消えていく選手、プールへ直行する選手。こういった様々な感情が自分の中から盛り上がり、それがとめどなく全開で表に出てしまうというのは、大人ぶらなければならない大人たちには微笑ましく、そして羨ましい。

 すべてのレースが終了した後の表彰式では、白馬村の公式キャラクター「ヴィクトワール・シュヴァルブラン・村男III世」があしらわれた、レインボー感あふれるジャージが各クラスのチャンピオンに手渡された。ここに並んだ顔ぶれが数年後、日本のMTBトップライダーとなっている可能性はとても高い。平林有里、沢田時、佐藤寿美、川口うららなど、この表彰台を経てトップライダーとなった選手は多い。以下の写真は、いつものレースレポートでの表彰台写真とは異なり、未来のトップレーサー選手名鑑でもある。数年後に見返すのが楽しみである。ウェブサイト記事のありがたみの一つとも言える。