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車道外側線の外側を走るべきなのか、内側を走るべきか

News / Column弁護士に聞く、自転車のルールの素朴な疑問

弁護士に聞く、自転車のルールの素朴な疑問<11>
車道外側線の外側を走るべきなのか、内側を走るべきか

 これってあり? なし? こんなときはどうする? 自転車に乗っていて、ふとした疑問を抱いた経験はないでしょうか。ここでは自転車にまつわる交通ルールを中心に、Q&A方式で弁護士が素朴な疑問に答えていきます。

道路の両端に描かれた白いラインが車道外側線です

Q 道路を走るときに車道外側線の外側を走るべきなのか、内側を走ってもいいいのか悩みます

A 自転車は、車道の左側にペイントされている線の内側(左側)を通行すべきなのか、それとも、その線の外側(右側)を通行すべきなのかという疑問かと思います。

 この「車道の左側にペイントされている線」は、車道外側線と呼ばれているものですが、この左側の部分は、歩道が設置されていない場合には、路側帯として扱われます。

 そして、自転車は例外的に著しく歩行者の通行を妨げることになる場合以外は路側帯を通行することができます(道交法17条の2)。この場合、道路の左側の路側帯を通行しなければなりません。つまり、車道を進行するのと同様に左側通行ということになります。

 ただし、歩道がある場合は若干違います。歩道がある道路における車道外側線の扱いについては、道路交通法では明確な規定がありません。

 車道外側線と歩道との間の部分については、法令(車両制限令、道路構造令など)によっては路肩や側帯などと呼ばれているものですが、道路の構造上は「車道そのもの」ではないという扱いを受けているものと考えられます。

 とはいえ、道路交通法上は、歩道がある道路における路肩や側帯を通行してはならないという制限も定められていないことから、自転車は車道外側線の内側も外側も通行することができると考えるべきでしょう。実際に、国土交通省は自転車のマークを路肩にペイントして、積極的に自転車の路肩走行を推進しているようです。

結論としては、自転車は、歩道があってもなくても、車道外側線の内側(左側)も外側(右側)のいずれも通行することができるということになりますね。

本田聡
本田聡(ほんだ・さとし)
2009年弁護士登録。会社関係法務、独占禁止法関係対応、税務対応を中心に取り扱う傍ら、2台のロードバイクを使い分けながら都内往復20kmの自転車通勤を日課とする。久留米大学附設高校卒・東京大学法学部卒・早稲田大学法務研究科卒。