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熊本・山都町の峠を巡る距離130km、獲得標高2500mのサイクリング(熊本)

 阿蘇山の横を抜け、阿蘇外輪山の南側、熊本県山都町を巡るコースをご紹介します。山間地の阿蘇に住んでいるからにはクライマーになろうと山神を目指していたのに、なぜか色白の部分だけ会得した美白のサイクリストがお送りします。距離130kmで獲得標高が2500mを超えるので走り甲斐がありますよ!

山都町を巡る距離130km、獲得標高が2500mのコースを紹介します

「道の駅 阿蘇」をスタート

 阿蘇編と同じく、「道の駅 阿蘇」をスタート。つやつやのくまモンが見送ってくれます。道の駅阿蘇の「とことん満喫!阿蘇サイクリング」のサイトで予約するとサイクリストに無料の駐車場を用意してくれます。さらに協力店ではお得な特典を受けられるサービスも!

道の駅阿蘇では熊本県PRキャラクターのくまモンの像が置かれていました

 交通量の多い国道57号線を避け、裏道から国道265号線から箱石峠を目指します。良い峠が多い阿蘇の中でも素晴らしいスポットです。目の前に根子岳の勇姿を見ながら登っていきます。ルート案内で分かりにくいかもしれませんが、頂上付近に左へ入る道があります。そこから少しだけ上った場所の眺めが格別。峠道が一望できる場所です!

つづら折りになる峠道が一望できる

 そこから箱石峠を下りますが、若干のアップダウンを挟んで高森方面に降りると飲食店が出現します。また、ルートから少し外れると、スーパーやコンビニもありますが、まだ距離があるので先を急ぎます。

根子岳を前に記念撮影。セルフタイマーだとタイミングが難しい…

 国道から逸れ、高森町の街中に入り、九十九曲がりと呼ばれる高森峠を登ります。ここは千本桜と呼ばれる桜の名所で春以外は交通量は少なめ。ヘアピンカーブの連続で昔この道しかなかった頃、妹がいつも車酔いしていたのを思い出します。まさか大人になってから自転車で上ることになるとは…。

峠道をひたすら走る

 ちなみに数年前、南阿蘇で合宿していたシマノレーシングがこの高森峠で練習していました。少しだけ参加させてもらったのですが、信じられないスピードで上って行く選手たちの姿に驚愕。それも10本上るのにあの速度! 改めてプロの凄さを実感しました。

 

 途中、国道へ戻る道があるのですが、そのまま高森峠を進みます。路面が荒れているので注意してください。このルートを通ればトンネルをパスすることができます。山都町(旧蘇陽町)に入り国道とは思えない草原のルートです。

熊本の郷土料理を補給食に

 そろそろ休憩しましょう。右手に道の駅「そよ風パーク」が見えてきます。レストランや物産館だけでなく宿泊もできる複合施設。バイクラックが設置されているのですが、知っている人がいないのか壁にベッタリ。しかしあるだけで嬉しいです。

 

 ここではサイクリストの補給食にピッタリな「いきなり団子」をいただきます! 「いきなり団子」は熊本の郷土料理。小麦粉の皮の中にサツマイモと小豆あんが入っています。3つ入りを買ってポケットに入れておくものオススメです。

サイクリスト向けにバイクラックが設置されています
熊本の郷土料理「いきなり団子」。手のひらに収まるコンパクトサイズです

 今は山都町なって上益城郡に入っている旧蘇陽町ですが、昔は阿蘇郡でした。高千穂を思わせる蘇陽峡やパワースポットとして名高い弊立神社など見所もたくさん。ビンディングシューズだと厳しいですが、歩きやすい靴でしたら立ち寄るのもいいかも知れません。

文楽人形芝居の公演が行われる「清和文楽邑」

 コンビニのない国道をまだまだ進みます。馬見原(まみはら)方面には行かず、ショートカットして旧清和村へ。特徴的な建物が並ぶ道の駅、「清和文楽邑」が見えてきました。この道の駅では、文楽人形芝居の公演が行われる文楽館があるちょっと珍しい場所。ここもバイクラックが設置されています。ここまで来たら折り返し地点の通潤橋は間近。その前にお昼にしましょう。

 

 立ち寄った「Bread&Cake Cipollino」(ブレッド&ケーキ チポリーノ)は熊本のサイクリストの間で有名なパン屋さん。週末には多くの自転車乗りで賑わいます。イートインスペースが設置されていて、ゆっくりと食べることができます。ただオシャベリに夢中になっていると帰りの時間が! 先を急ぎましょう。

立ち寄った「Bread&Cake Cipollino」。お店の形も特徴的です
パン屋さんのサンドは絶品です

■Bread&Cake Cipollino

所在地:熊本県上益城郡山都町入佐81-1
TEL:0967-72-0150 営業時間:9時から18時(売切れの際、早めに閉まる場合あり)
店休日:月曜(祝日の場合は翌火曜)
FB:http://www.gosho-k.jp/cipollino.html

熊本名水100選の水で水分補給

 山都町(旧矢部町)といえば通潤橋! 江戸時代に造られた石橋用水路です。熊本地震で一部損壊、補修中ですが今も現役。この場所も道の駅なので、道の駅ばかり立ち寄ってますね(田舎には多いんです)。

江戸時代に作られましたが、現在も現役で活躍する通潤橋

 国道445号線を熊本(御船町)方面に向かいます。私は間違って美里町方面に下り40km遠回りしたことがあります…。5kmほど進んで県道57号線(益城矢部線)方面に曲がり、吉無田高原へと向かいます。ここからはアップダウンが続く骨の折れるルートです。

 

 補給ポイントがなくてもチポリーノで買い込んだパンがあるから大丈夫! 水分補給のスポットには「吉無田水源」があります。熊本名水100選にも選ばれた人気の水源で、駐車場にはトイレが備えられているため、おいしい水を汲みに多くの人が訪れます。

毎時約500トンも湧き出るという「吉無田水源」

 アップダウンがあり気持ちの良いコーナーが続くこの道は、オートバイも多いので注意。さらに黄色いジャージを着たサイクリストがいたら、もっと注意して下さい。追いかけようと思っても一瞬で視界から消えてしまいます…。吉無田高原の交差点を右折、グリーンロード経由で南阿蘇を目指しましょう。

吉無田高原交差点近くにある、太陽光発電の壁に描かれたポップなヒマワリの絵と記念撮影

 斜度10%の表示に心が折れそうになりますが、本格的な峠はこれが最後だと思い踏ん張ります。後ろを振り返ると熊本平野が一望できます。展望台に立ち寄ってもいいでしょう。上部は眺望の効かない道になりますが、下りに入ると視界が開け、阿蘇山の南側が目の前に広がります。

 

 熊本地震後は南阿蘇へ抜けるメインルートになり交通量が増えましたが、今は代替ルートができて以前のようなのんびりムードが戻ってきました。

雄大な自然が広がる

 途中の展望台に立ち寄るとケニーロードの由来が書いてあります。MotoGPではなく2ストの「World GP」の頃の伝説のライダーケニー・ロバーツ氏がこよなく愛した道とのことです。私が中学生の頃、キングケニーに憧れて部屋中にポスターを貼っていました。また彼の真似をして、大観峰の下りを自転車でハングオンしながら駆け抜けていた時に、ケニーが阿蘇を走ることになるなんて思いもしませんでした。

道中には立て看板が設置されています

 グリーンロードなのかケニーロードなのか地蔵峠なのか分かりにくいですが、良い道であるのは確かです! 南阿蘇に下り、道の駅(また?)「あそ望の郷くぎの」に寄るのもいいですね。水源や桜の名所もあるのですが、今回は時間も押してきたので先を急ぎます。

震災復興の足跡をたどる

 325号線の旧道を走り、地震で崩落した阿蘇大橋の迂回ルート、東海大学の横を抜けて行きます。地震直後は酷かった道も随分綺麗になってきました。阿蘇市側に降り国道に出るとコンビニがありますが、ここも裏道を選択。赤水から直線の農道を行きます。

熊本地震で崩落した国道57号線の建設が進んでいます。大幅にルート変更し、2020年に開通します

 崩落した国道57号線は大幅にルートを変更し、山をトンネルで突き抜けた場所に出てきます。2020年度に開通する予定のこの道ができると阿蘇の復興が実感できることでしょう。厳しい峠道から平坦の直線道路に出ると新鮮です! ただ強い向かい風だったりすると、あと少しなのに心が折れてしまいます。結構あることなんですけどね..。

 

 終点の道の駅阿蘇にお弁当やスイーツが残っていることを願ってラストスパート! くまモンが笑顔で(?)出迎えてくれるはずです!

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