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地元サイクリストの定番コース支笏湖畔ライド(北海道)

Cycling Course厳選サイクリングコース

千歳駅からもアクセス良好
地元サイクリストの定番コース支笏湖畔ライド(北海道)

 支笏湖は札幌から一番近くにあるカルデラ湖です。透明度が高く、また湖の周りには恵庭岳や風不死岳(ふっぷしだけ)、樽前山があり地元の人々や観光客、登山客が多く訪れる観光スポットとなっています。今回は札幌からも千歳空港からもアクセスの良いJR恵庭駅から、恵庭渓谷を抜けて支笏湖畔へ向かうサイクリングコースを紹介します。自然たっぷりの森の中を走り、後半は気持ち良いダウンヒルが楽しめる80km程度の道のり。札幌や近郊に住んでいるサイクリストにはお馴染みの定番ルートです。
オススメポイント 広々とした支笏湖畔と、山々が広がる大パノラマを眺めながらのサイクリング
レベル ★★★(上級者向け)
距離 86km
獲得標高 934m
出発・終着地 JR恵庭駅
立ち寄りグルメ ポロピナイ食堂(ヒメマス定食「ポロピナイセット」)、山沢仕出し店(牛焼肉丼)
立ち寄りスポット えこりん村、恵庭渓谷(三段の滝、ラルマナイの滝、白扇の滝)、ポロピナイ湖畔、休暇村支笏湖、名水ふれあい公園(ナイベツ川湧水)

序盤はのんびりと恵庭渓谷へ

発着点のJR恵庭駅

 JR恵庭駅をスタートしてまずは道道117号線を進み、市街地を経て恵庭渓谷へと向かいます。

 その前にちょっと寄り道して「えこりん村」へ。園内に立ち寄らなくても、アルパカや羊がのんびり過ごしている姿を眺められる“癒しスポット”です。

アルパカや羊の姿を観る事ができるえこりん村
えこりん村内にあるレストラン「らくだ軒」

 敷地内にレストラン「らくだ軒」があるので、遅めにスタートした場合はここで腹ごなしをしてから走り出しても良いでしょう。

■レストランらくだ軒

所在地:北海道恵庭市牧場281−2
電話:012-339-2821
営業時間:10:00~18:00
定休日:なし

公式ホームページ:http://www.rakudaken.com/

 そのまま進み、北海道道(以下、道道)117号線に合流したところで右折。合流点には信号がないので車に十分注意しながら渡ります。その先は緩い上りが続く一本道。道が荒れているところもあるので気を付けて走りましょう。

 えにわ湖を越え、恵庭渓谷に入ってきました。この渓谷には「三段の滝」と「ラルマナイの滝」、「白扇の滝」という3つの滝があり、とくに白扇の滝は間近で見ることができるので迫力満点です。近場にトイレや自動販売機もあるので休憩場所としてもおすすめです。

三段の滝
ラルマナイの滝
白扇の滝付近には休憩所もある

ヒルクライム後はお待ちかねの支笏湖畔

 さらに上っていくと国道453号支笏湖線に合流するので、ここを左折します。ここから2つのヒルクライムをアタックして、その後支笏湖を目指します。この支笏湖線は札幌のサイクリストたちが練習にも使うメジャーなコース。今回はその後半部分を上っていきます。

 オコタンペの分岐まで来たら一気に支笏湖畔まで下ります。斜度もカーブもきついのでゆっくり下っていきましょう。下り切ったところで、すぐ右にポロピナイ湖畔が見えてきます。

下りの先に支笏湖畔とポロピナイの看板が現れる

 ポロピナイ湖畔にある支笏湖観光センター内には「ポロピナイ食堂」というレストラン(営業期間:4月~11月)があり、支笏湖名物のチップ(ヒメマス)の塩焼きとフライが付いた「ポロピナイセット」を堪能することができます。

駐車場への道を進むと見えてくる「支笏湖観光センター」
テイクアウトメニューもあるのでちょっとした補給にも使える
ポロピナイセットのチップ(ヒメマス)の塩焼きとフライ。天然で、とても美味しい

 ちなみにヒメマス漁の解禁は毎年6月1日から8月31日まで。時季を狙って、ぜひ訪れてみてください。

食堂のテラスから湖畔を眺める

■支笏湖観光センター

住所:北海道千歳市幌美内番外地
電話:012-325-2041
営業時間:10:00~17:30
定休日:なし(※ポロピナイ食堂は冬季休業あり)

景色を堪能しながら湖畔沿いの道を進む

 さて腹ごしらえも済んだので再び出発です。支笏湖畔から樽前山や風不死岳、恵庭岳の大パノラマを眺めつつ進んでいきます。天気が良く、暖かい日は釣りやSUP(スタンドアップパドルボード)を楽しむ人、家族連れで賑わいます。

支笏湖畔から見る周辺の山々

 お土産屋や遊覧船など、温泉街らしい景観の支笏湖温泉の横を通過します。ソフトクリームなども販売されていたり、ビジターセンターもあるので休憩がてら立ち寄ってみるのも良いでしょう。

支笏湖温泉の観光街
ビジターセンター

 千歳市街へ向かう前にちょっと寄り道して「休暇村支笏湖」へと行ってみましょう。休暇村の看板が見えたら道を右折し、1kmほど上ると到着します。

休暇村支笏湖。宿泊施設ではあるが日帰り入浴と食堂の利用が可能

 食堂は宿泊客でなくても利用できるので、ここでお昼を食べても良いでしょう。施設の奥にある遊歩道を通り、展望台に上ると恵庭岳を目の前にして支笏湖を一望する事ができます。

施設の奥に遊歩道があり、その先に展望台がある
展望台からの眺め

■休暇村支笏湖(展望台)

住所:北海道千歳市支笏湖温泉
電話:012-325-2201

後半は下りメインの快適ライド 寄り道しながら恵庭へ

 サイクリングロードを走って国道453号線との合流まで行くことができますが、今回はこのまま道道16号線を走ります。サイクリングロードは緑が多くてクルマも通らないので気持ち良く走れますが、クマ出没の可能性もあるため、単独行の場合はできるだけしげみの近くを走るのは避けたいところです。

サイクリングロードの入り口

 この先はしばらく気持ちの良い下りが続きます。緑の中を気持ちよく進んで行くと、右手に「名水ふれあい公園」が見えてきます。ここでは千歳川の支流のナイベツ川に湧く美味しい水(浄水処理されたもの)を飲むことができます。

公園内にあるナイベツ川

 水は冷たくて美味しく、補給水を汲むのに最適です。公園内は川辺に木で遊歩道が渡してあるので暑い日などは火照った体を冷ますのにも良いです。

湧き水そのものではなく浄水処理されたものだがとても美味しい

 さらに進んで千歳市街まで降りてくると右手に緑の深い林東公園が見えてきました。この公園は野鳥が集まることで有名で、そばを通るだけで小鳥のさえずりが聞こえてきます。

林東公園。入り口はコースから少し入ったところにある

 千歳市街まで下ってきたらゴールまであと少し。市街地を抜けてJR恵庭駅へ移動しますが、駅に荷物を預けていない場合はそのまま進んで千歳駅ゴールとしても良いと思います。

 恵庭市街まで戻ってきたら、しっかり走ったご褒美に食事で締めることにします。クラーク博士通りにある「山沢仕出し店」は、仕出し店ですが店内で食事をすることもできます。

今回いただいた牛焼肉丼

 店主も自転車乗りで、とても自転車に優しいお店です。店内に自転車ラックがあるので鍵を掛けずに食事することができます。唐揚げがジューシーで美味しいですが、今回は新メニューの「牛焼肉丼」をいただきました。

■山沢仕出し店

所在地:北海道恵庭市漁町200
電話:012-332-3159
営業時間:9:00~18:00
定休日:なし

公式Facebook:https://www.facebook.com/yamazawashidashiten/

 最後は駅まで戻り、ゴールです。大自然の中を走って、支笏湖とその周りの山々を観ながらの気持ちの良いサイクリングルート、いかがでしたでしょうか?50km程度のサイクリングを走った経験のある方が、さらにステップアップを目指してチャレンジするコースとしてもおすすめです。