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ロングライドイベントを存分に楽しむ! 大会当日に向けた備え方

 年を重ねるごとに各地で盛んになっているロングライドイベント。ツール・ド・東北や佐渡ロングライドなど3000人を超えるエントリーがある人気大会があり、サイクルエイドジャパンのように東日本大震災復興支援のために始まったイベントもあります。今回はロングライドイベントの楽しみ方を紹介していきます。

ロングライドイベントは多くの人が楽しめるイベントです。写真はサイクルエイドジャパン 2018 in郡山 ツール・ド・猪苗代湖のスタートの様子

ロングライドイベントってどんなイベント?

 個人でツーリングをするには様々な計画が必要ですが、ロングライドイベントでは主催者がその土地のいくつかの名所を走りやすいルートで設定しており、走行中のトラブル対応も任せられるので、スポーツバイクを購入して間もないサイクリストにも安心して臨めるのが特徴です。

走りやすいルートが設定されているのがロングライドイベントの特徴

 また道中、数カ所設定されているエイドステーションでは地元の特産品をはじめ、様々な軽食のもてなしがあり、グルメライド的な位置づけにあるロングライドイベントも人気です。

自然豊富な屋久島を舞台にしたサイクリング屋久島では、かからの葉で巻いたよもぎの団子の「かからん団子」がエイドステーションで振舞われた
ツール・ド・猪苗代湖では地元で有名な菓子パンの「クリームボックス」が提供

 距離も50km~200km超えなど様々で、南アルプスロングライドの様に2日間に渡り開催されるイベントもあります。難易度も様々で、平地系から獲得標高2000mを超える山岳系まで多岐に渡っています。参加者にリピーターも多く、イベントによってはタイムアップを目指して1年間の目標にしている人もいるようです。

ロングライドイベントの醍醐味

 ロングライドイベントの醍醐味は、多くのサイクリストとともに長距離を制覇する達成感です。タイムリミットはあるものの、エイドステーションで休んでもゴールできる設定時間であるため、ある程度気持ちに余裕を持って臨めるのが大きな特徴です。趣味仲間で集まって参加する人のほかに、一人で参加する人も多くいます。参加者全員がゴールするという目的をともに持っているため、エイドステーションで顔を合わせるたびに励まし合い、協力して走る展開になることもあります。ひとりでツーリングするには計画が必要ですが、ロングライドイベントでは主催者がその土地のいくつかの名所を走りやすいルートで設定しており、走行中のトラブル対応も任せられるのでスポーツバイクを購入して間もないサイクリストにも安心して臨めるのが特徴です。そんな気軽さが仲間を誘いやすく、全国的に人気になった理由のひとつといえるでしょう。

大人数で参加するチームも。写真は大人数でツール・ド・猪苗代湖に参加した自転車メーカーのホダカのみなさん

ロングライドイベントの楽しみ方

 まずは挑戦するコースの距離や難易度に合わせて体力を向上させ、体調を整えていくことが最初の一歩です。そのこと自体が楽しいものです。そして、イベントに向けてバイクの整備やホイール等の機材を選んだり、会場までの移動や宿泊の計画を立てたりするのもまた楽しいものです。

 ではいざ走り出したらどんなことに着目すると良いのでしょう? 以下に参考までに楽しめる走り方を紹介していきます。

 

1. 走行ペース

 エイドステーションまでの距離、ゴールまでの距離から走行スピードのペースを調整してみましょう。ギアが重すぎればパワーを消耗してしまいます。逆に軽すぎれば一向に進まず精神的に辛くなってしまいます。ギヤをこまめに変えて勾配や風向きにあったトルクを探りながら走りましょう。また声を掛け合い先頭を交代しながら走るのも省エネに繋がります。以前紹介しているグループ走行の仕方を振り返ってみましょう。

走行スピードの急激な上げ下げは体力を消耗します。ギヤをこまめに変えて適度な力で漕ぎ続けられるペースで走りましょう。その際、一人で走るよりも集団で走るとさらに体力の消耗が少なくなります

 

2. フォーム

 まずはこまめにハンドルを持ち替えてみましょう。ハンドルを押しがちな人は肩が凝りやすいので、時々ハンドルを軽く引いたり、見通しのよい道路ではハンドルの上側を握るのもよいでしょう。また、同じ筋肉を使い続けると疲れてしまうもの。立ち漕ぎのダンシングを時々入れたり、サドル上の腰の位置を前後にこまめに変えたりして、使う筋肉を分散することができます。

立ち漕ぎのダンシングを要所要所に入れることで筋肉の緊張をほぐします。お尻への体重による圧迫も解消されるので、お尻の痛みの緩和にもつながります 撮影協力:株式会社シマノ 株式会社ミヤタサイクル

 

3. 補給

 ロングライドイベントにはエイドステーションがありますが、まだ食べなくて大丈夫と油断していると急に力が抜けてしまった…ということも多いです。ハンガーノックという現象ですが、血糖値が急激に下がってしまったり、エネルギーが枯渇したりすると起こる症状です。3時間を超える走行ではペースを抑えていてもこまめにエネルギー補給を行うことをオススメします。ボトルにアイソトニック飲料や少し糖分を含んだドリンクを入れておくと血糖値が安定し快適に走ることができます。

水だけを入れたボトルのほか、スポーツドリンクを入れたボトルも用意しましょう

 

4. 休憩とストレッチ

 エイドステーションだけでなく、心地よい疲労を少し超えたなと思ったら沿道の安全な場所に止まり休憩しましょう。特に峠など疲れた状態で下りに入ってしまうとコントロールに支障をきたします。先を急ぐよりも余裕を持つことが鉄則です。著しく消耗してしまった場合はガイドライダーなどに状況を伝えておくと良いでしょう。身体をリセットして走り出すことが重要です。休憩中は持参している補給食などを口に入れて少し落ち着いたら、ストレッチをしましょう。

ロングライドイベントでは景色の良いところでは休憩する人の姿もよく見られます

以上のことを意識しながら走ると快適に楽しくロングライドイベントを走り切ることができるでしょう。

管洋介
管洋介(SUGA YOSUKE)
AVENTURA CYCLING代表、有限会社デボ代表取締役社長。競技歴22年のベテランロード選手。国内外で50ステージレースを経験。近年は長い経験を生かしてメディア出演も多く、自転車専門誌のレギュラーキャストとして、モデル、インプレッション、ライディングレクチャー、好評の連載を持つ。自転車ライディング講師として イベント他、様々なコミュニティでのテクニ カルコーチ務める。2017年よりAVENTURA CYCLING を立ち上げ、 自転車界の明るい未来をリードして行く。