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サイクルイベントに出てみよう!<7>
雨の日のイベントにはどんな準備が必要?

 エントリーしたイベントが近くなると気になるのが当日の天候。生憎の雨予報で迎えてしまう場合どんな準備が必要になるのか? 雨対策のウェアやバイクの雨装備、バイクの整備、走行時に気をつけることなどを今回は紹介していきます。

サイクルイベントでは雨になることもあります。ウェアやバイク、走行時の対策について触れます。写真は屋久島ヒルクライム2019

走行時に気をつけること

 雨天時のイベントライドで気をつけなければいけないのは体温を奪われること、視界が悪くなること、ブレーキの効きが悪いこと、路面の状況でスリップの危険性があることです。この状況で大人数で走るにはブレーキコントロール技術や車間の確保が必要です。走行時に怖さを感じると肩がすくんでハンドル荷重になりがちなので、ヒジを軽く曲げてブレーキに指を当てた状態でコントロールしましょう。不安を大きく抱えてしまう方は出走しない勇気も必要です。参加者はコースを良く知る主催者の注意を良く聞きイベントに臨みましょう。

肩をすくませずに、肘を軽く曲げてリラックスします。急なブレーキに対応できるようにブレーキレバーに指を当てておきましょう 撮影協力:株式会社シマノ 株式会社ミヤタサイクル

ウェア・アイウェアの選択

ケース① 断続的な雨

 悪天候時はウィンドブレーカーやレインウェアは必須です。断続的に雨が降っている場合は防水透湿性に優れたゴアテックス素材などの高機能ウェアを着ると良いでしょう。一般のアウトドア用のウェアも良いですが、自転車専用に立体縫製されたウィンドブレーカーは走行時のばたつきも抑えられた作りで、雨天でのライド時に強い味方です。

自転車専用のウィンドブレーカーなら体にフィットし走行時のばたつきも抑えられます

 

ケース② 継続的な雨

 継続的に降り続ける雨は想像以上に体力を大きく消耗してしまいます。インナーも速乾性が高く暖かい機能ウェアを準備しましょう。撥水性の高いウェアは上着だけでなくロングタイツにもラインナップがありますのでチェックしておきましょう。また雨の降る中でスタートする時に準備しておきたいアイテムをいくつかあげておきます

・ワセリン

パッドのふちへ重点的に、パッド全体には薄くワセリンを塗りましょう

 サイクルパンツのパッドは雨に濡れるとグリップが強くなり動きの肌との干渉も増してきます。サイクルパッドにワセリンを塗ることで肌が擦れにくくなります。

・ホットクリーム
 ホットクリームは塗ることで温かく感じるので、ウォーミングアップによく使われます。塗るところは主に首、腰、お腹回り、臀部、手脚全体です。使用後はアルコールを含ませた布でしっかりと落としましょう。

ホットクリームはウォーミングアップによく使われます

・サイクルキャップ
 サイクルキャップはツバが短いのが特徴ですが、視界へ雨の侵入を防ぐのに非常に有効です。

・クリアーレンズの装着
 雨天時は視界が暗くなりがちです。クリアーレンズのサングラスを準備しましょう。

・ロンググローブ
 手先が冷えるとブレーキングに支障をきたします。グリップ力確保の為にロンググローブは便利です。

雨対策にはサイクルキャップやクリアレンズ、ロンググローブが役立ちます

・シューズカバー
 サイクリングシューズの上から履くオーバーシューズカバー。雨の侵入を完全に防いでくれるゴム製の製品もあります。

防水シューズカバーを装着することでシューズ内への雨の侵入を防ぎます

 

ケース③ 突然の雨

 予想外の悪天候に見舞われた場合に手軽でツールボックスなどに入るビニール手袋や45Lのゴミ袋が便利です。

・45Lのゴミ袋
 インナーとウェアの間に着ることでバタツキもなく雨の侵入を防いでくれるうえに、運動時に暖まった身体の熱を逃がさずに保温してくれます。雨が小雨になり暑くなってきたら前面を破いて通気します。

ウェアとアンダーウェアの間に45リットルゴミ袋を装着することで急な雨の対策になります

・ビニール手袋
 ビニール手袋を装着したうえで指切りグローブを装着します。ブレーキ/シフトレバーへのグリップも確保できるうえに、寒さで手先が凍りつくこともなくなります。

ゴム手袋の上にビニール手袋を装着することで寒さ対策になります

・機材の準備
 ウェアと並び重要なのが機材の準備です。雨天時はブレーキやチェーンの消耗も激しく、タイヤもグリップ力が求められます。以下に準備しておきたい機材や道具を紹介します。

・泥よけ
 走行時の泥水の巻き上げを防いでくれるアタッチメント式の泥よけは非常に有効です。レースイベントなど大会によっては装着品不可のリストにある場合も多いので、使用には要綱のチェックが必要です。

泥よけがあれば、泥水の跳ね上げでウェアが濡れないようにできます

・十分な補給食
 雨天時は体温が下がることでエネルギーを大きく消耗します。補給食は頻繁に摂取しましょう。

・ウェットのチェーンオイル
 泥の巻き上げでチェーンの油が落ちやすくなるのでウェット系のチェーンオイルでメンテナンスしましょう。

粘土の高いウェット系のチェーンオイルなら、雨水で油がすぐに落ちることはなくなります

・ブレーキゴムの残量
 雨の時はブレーキのゴムを激しく消耗します。十分にゴムの残量があることを確認し、キャリパーのクイックリリースをブレーキゴムが減ったら締めてブレーキの引きシロを確保できる様に調整します。

キャリパーのアジャスターで調整して、ブレーキの引きシロを確保しましょう

・タイヤのチェック
 最近のタイヤは雨天時でもハイグリップなものも多いですが、トレッドがしっかりついているタイヤやコンパウンドが柔らかく路面への食いつきが良いタイヤがオススメです。空気圧も晴天時の仕様より1気圧程下げておきましょう。

タイヤの溝がしっかりと刻まれているもののほうが路面のグリップが高くなります。全天候型タイヤなどと銘打つタイヤもあります
管洋介
管洋介(SUGA YOSUKE)
AVENTURA CYCLING代表、有限会社デボ代表取締役社長。競技歴22年のベテランロード選手。国内外で50ステージレースを経験。近年は長い経験を生かしてメディア出演も多く、自転車専門誌のレギュラーキャストとして、モデル、インプレッション、ライディングレクチャー、好評の連載を持つ。自転車ライディング講師として イベント他、様々なコミュニティでのテクニ カルコーチ務める。2017年よりAVENTURA CYCLING を立ち上げ、 自転車界の明るい未来をリードして行く。