TOP フィールド 西伊豆の歴史ある古道を再生させた、今最も注目のMTBツアー「YAMABUSHI TRAIL TOUR」(静岡)

Mountain Bike Field フィールド紹介

第1回・第2回 マウンテンバイクフィールド助成金制度 対象事業

西伊豆の歴史ある古道を再生させた、今最も注目のMTBツアー「YAMABUSHI TRAIL TOUR」(静岡)

 静岡県の西伊豆地域、松崎町の小さな漁港。そこから歩いて数分のところに『Base Tres』(ベーストレス)と呼ばれる可愛らしい場所がある。これが昨今人気のマウンテンバイクツアー「YAMABUSHI TRAIL TOUR」(山伏トレイルツアー)の拠点であり、集合場所だ。
「YAMABUSHI TRAIL TOUR」ならではのU字コース、楽しくて声が出る
遡ること江戸時代、松崎港から眺める山の上から切り出された樹木は、花のお江戸のエネルギーとなるべく木炭となって、松崎港から旅立っていった。その樹木を山からソリで下ろした松崎の古道は21世紀に極上のマウンテンバイクトレイルとなり蘇った。それが「YAMABUSHI TRAIL TOUR」のベースとなるストーリーだ。
拠点のスペーストレスにレンタルグッズが揃う
用意されるツアーは3種類。イージーライドツアー、ファンライドツアー、そしてエピックライドツアーだ。 拠点には最新MTBのレンタルもあり、手ぶらでもこのツアーに参加できる。 まずは最も人気ある、MTB経験者向けのファンライドツアーの様子を見てみよう。集合時間の午前9時半になると、漁港の駐車場に派手な黄色のバンがやってくる。YAMABUSHIスタッフからの挨拶の後、バンにMTBを載せて、くねくねと曲がる急な山道を登ること約20分、山間のメインルート入口に到着。極上トレールライドの始まりだ。
MTBを操りやすい適度に難易度のあるコース設定が嬉しい
うねりや深いバンクが盛りだくさんのルートは、先に述べた古道をマウンテンバイク向けに再生したもの。1日のツアーだが、午前・午後と3時間ずつ搬送してルートを走る。
YAMABUSHIスタッフが、日々手を入れてスムーズさを保つ
YAMABUSHIスタッフが手塩をかけて整備したトレールは数本ある。全制覇を目標にしても良いし、お気に入りのルートが見つかれば、そこをおかわりしても良い。うねりや深いバンクが盛りだくさんのルートは、先に述べた古道をマウンテンバイク向けに再生したもの。走りはじめのトレイルヘッドまで車で搬送してもらえるのは、体力のなさには自信のあるライダーには助かる配慮だ。 午前と午後のライド間のお昼には、ぜひ海の近くの定食屋で季節の干物を味わって欲しい。街では食べられない本当の魚の旨さがここにある。
イージーライドツアーは、初級者、MTBがはじめての方におすすめ
一方で、MTBを初めて体験する人、山の中を走り切る自信のない人は、MTBやヘルメットなど必需品のレンタルもセットになったイージーライドツアーがおすすめだ。舗装路メインのルートで、駿河湾、富士山、南アルプスといったこの地から望める展望も楽しみ、歴史や季節を感じられる。 腕に覚えのある上級者ならエピックライドツアーを検討したい。バンク、タイトターン、ロックフェースなどを次々と繰り出すロングルートを1日中楽しめる。走り始めまでは搬送だが、途中には登りもあるので体力と技量とが問われるYAMABUSHIならではのルート設定。中には一度走り出せば、最後まで走り切るしかないルートもあり、冒険心も刺激される。
腕に覚えのある方々におすすめのトレイル
このツアーで使われるトレイルは、地権者の了解を得てツアー代表ら自らの手で再生した、数百年の歴史を誇る古道。中でも、長い年月をかけてかなりの深さまで浸食された通称『グランドキャニオン』は圧巻の一言。 そんな特殊な地形の谷底を走るなど、他にはないセクションを楽しめる。また、作業中に掘り出された馬頭観音がそこかしこに並べられ、現代の鉄馬に乗るライダーの安全を見守っている。
YAMABUSHIに来るならぜひ泊まりたいロッジモンド
切り出した木材を使い、彼らの手でリノベーションした宿泊施設だ
そして、このツアーに参加するならぜひ利用したいのが「LODGE MONDO -聞土-(ロッジモンド)」だ。彼らが切り出した木材を使い、彼らの手でリノベーションした宿泊施設である。 製材した広葉樹をメインのビジュアルに、ポップな色使いをアクセントとしたおしゃれな佇まい。オランダ・アムステルダムあたりのゲストハウスを想わせるインテリアに、ハイセンスなガールズの目もハートになるだろう。
季節を選べばこんな景色にも出会える
余談だが、「YAMABUSHI TRAIL TOUR」がすごいのは、ただMTBツアーをビジネスにしているだけではないことだ。YAMABUSHIチームは「山をまわす」と言うが、例えば切り出した木材を薪としても販売し、山における産業をいくつもつなぎ相乗効果を狙う。 さらには松崎町のふるさと納税、その返納品にこのツアーが並ぶ。彼らが来るまで昔ながらの漁村だったこの地域は現在、マウンテンバイクを軸にした新たなセンスで、日本のトラベルシーンからも注目を集めている。
全くの山中から下り開けるとそこには海が見える、心洗われる
伊豆半島の南にある松崎町はいろんなところからちょっと遠い、だからこそ日帰りなんてもったいない。初日は名物のファンライドツアーを楽しんで、肌がツルツルになる温泉で疲れを癒したら、漁港ならではの新鮮な魚料理を堪能し(刺し身もいいが干物は最高!)、ロッジモンドに泊まってバタンキュー。翌日はエピックライドツアーを楽しもう。 トレイル、ヒモノ、そしてモンドでチル。これまでになく、これからこうなって欲しいマウンテンバイクの楽しみを「YAMABUSHI TRAIL TOUR」で思う存分味わって欲しい。

フィールド情報

所在地 〒410-3611 静岡県賀茂郡松崎町松崎379-2
電話番号 0558-36-3701
営業期間 通年
営業時間 9:00~17:00
利用料金 ツアー料金(1日)8,500円~
搬送
搬送料金 なし
実施イベント スクール、ライドイベント、トレイル整備体験会、その他
管理者 株式会社 BASE TRES
E-mail yamabushi.trail.tour@gmail.com

※表示価格はすべて税込です。(2019年5月21日現在)

フィールドタイプ

レベル

設備

現在では荒廃してしまった静岡県の西伊豆山中に眠るかつての街道・生活道を自ら再生させたコースをご案内します。 山から海に続く、1200年もの歴史を誇るトレイルを駆け抜けます。 ライド講習を行っていますので、マウンテンバイク初挑戦の方でも1日たっぷり楽しめます。 「YAMABUSHI TRAIL TOUR」ウェブサイト

フィールドに聞きました

Q フィールドの自慢ポイントは?

伊豆の山と海とを繋ぐ古道のトレイルを走る圧倒的なライド体験!! MTB初心者には専用コースのライド講習から本格的なトレイルまでガイドがしっかりとサポート。中上級者にはエピックなトレイルコースを1日堪能していただけます。ランチは伊豆ならではの海の幸を楽しめ、温泉施設もあるなど、充実したホスピタリティ溢れるMTBフィールドとなります。e-Bikeツアーも2021年よりスタート。

Q フィールドに変化は付けている?

古道を再生してトレイルのフィールドを増やしているため、毎年新しいコースが生まれています。2021年よりスタート予定のe-Bikeによるトレイルライドツアーは、今まで下りでしか楽しめなかったコースを登りでも楽しめます。今までのトレイルコースを周遊できる新しいツアーのスタイルになるので、自分たちもとても楽しみにしています。

Q その他アピールしたいこと

トレイルの整備のかたわら、古道のコースに隣接している里山林の整備も行っています。その森林整備で伐り出した西伊豆の木材を使いリノベーションした宿泊施設の「ロッジモンド」も運営しています。ダイニングには伊豆の山の風景を落とし込むように、8種類の木を織り交ぜて作った壁や、木の個性を活かした客室をご用意。ロッジモンドでカヤックフィッシングやトレッキングのツアーも受け付けています。

■ スタッフからのコメント

“YAMABUSHI TRAIL TOURガイドの平馬(ヘイマ)と申します。 松崎町で生まれ育った生粋のローカルです。 おそらく日本のガイドの中で一番の若輩者ですが、その分ビギナーに寄り添ったご案内ができるかと思います。 教員家庭に生まれ、教えることは得意だと自負しています! ツアーにご参加の際は、皆様に安全に楽しんでいただけるよう全力を尽くしますので是非西伊豆に遊びに来てください!”

コース掲載希望の方へ

本ページへの掲載をご希望の場合、【MTBフィールド情報掲載希望】と題したメールを以下のアドレスにお送りください。

ml.cyclist-privacy@sankei.co.jp

なお、2022年4月14日までにMTBチーム情報を提供いただいた事業者様の「アンケートにかかる個人情報の取扱いについて」は以下よりご確認いただけます。
アンケートにかかる個人情報の取扱いについて