TOP サイクリングコース 千葉・佐倉と成田の名所を回る内陸ライド 内陸も魅力的なサイクリングコース(千葉)

Cycling Course厳選サイクリングコース

千葉・佐倉と成田の名所を回る内陸ライド 内陸も魅力的なサイクリングコース(千葉)

 千葉県にはいくつもサイクリングルートがありますが、調べてみると沿岸地域のものばかり。たまには内陸に目を向けて、走ってみるのもいいのではないでしょうか。今回は千葉県佐倉市と成田市の名所を回るサイクリングルートを紹介します。
オランダ風車「リーフデ」と記念撮影
オススメポイント 千葉内陸部の魅力を詰め込んだサイクリングコース
レベル (初心者向け)
距離 34.4km
獲得標高 214m
始発・終着地 始発/京成佐倉駅・終着地/京成公津の杜駅
立ち寄りグルメ Krazy Espresso(BLT&Eggサンド)、ライトカフェ チャーリイズ(カフェラテ)
立ち寄りスポット 佐倉ふるさと広場空の駅 さくら館

『弱虫ペダル』の舞台から

スタート地に選んだのは千葉県佐倉市の京成佐倉駅。都心から約40kmほどに位置する場所で、佐倉城を中心に城下町として栄えていた。今もなお当時の史跡が点在し、城下町の面影が色濃く残っている。最近では、サイクルロードレース漫画『弱虫ペダル』の舞台のモデルになったことでも有名だ。
京成佐倉駅。周りは住宅街が立ち並ぶ
そんな佐倉市の観光名所といえば、様々な季節の花が楽しめる佐倉ふるさと広場が思い浮かぶ。今回はまず、京成佐倉駅から佐倉ふるさと広場に向かう。駅前を抜け田園風景が広がる田舎道に出れば、遠目に風車が見えるので迷うことはないだろう。約4kmほど走ればお目当ての佐倉ふるさと広場に到着だ。 広場の周りには、佐倉市を中心とした周辺地域の新鮮な農産物が販売される「マルシェかしま」や、休憩所と売店、佐倉ふるさと広場の管理棟を兼ねる「佐蘭花」(さらんか)が立ち並ぶ。両施設は道路を挟んだ向かいにあるが、どちらもサイクルラックを完備。訪れるサイクリストに優しい配慮がなされている。
マルシェかしまと佐蘭花にはサイクルラックが完備
複合施設の佐蘭花。シャワー室なども完備しているという
佐蘭花の右側に行くと、レンタサイクルのスペース。一般軽快車がずらりと並ぶ。1日500円からレンタル可能で、そのほか電動アシスト車、2人乗りのタンデム自転車も貸し出しているようだ。付近にはサイクリングコースの案内版が設置されているので、それを参考に走ってみるのもおすすめ。
4月と10月には色とりどりの花が咲いている
西印旛沼周遊コースと城下町周遊コースの案内板
さらに奥に進めば、オランダ風車「リーフデ」がお目見え。風車の周りは花々で彩られる季節も。もしここを訪れる際は、チューリップが咲き誇る「佐倉チューリップフェスタ」、一面のコスモス畑が広がる「佐倉コスモスフェスタ」など、催しが行われる4月か10月頃をおすすめしたい。

ボリューミーなランチを満喫

茶色の地面に色とりどりの花を想像し、景色の美しさを脳内補完したところで次のスポットへ。佐倉ふるさと広場から京成線沿いを経由し、国道296号線を約3kmほど進んで向かったのは「Krazy Espresso」(クレイジーエスプレッソ)だ。
線路沿いは信号がないため、止まらずにストレスなく走行できる
日本人の容子さんとオーストラリア出身のデビッドさん夫婦が営むカフェで、容子さんの祖父が営む床屋だった建物内部を3年かけて改装し、2017年12月にオープンしたばかり。店舗前のスペースにはサイクルラックも常設されていて、週末になると多くのサイクリストやバイカーが訪れる。
京成佐倉駅や国立歴史民俗博物館からほど近い立地にある「Krazy Espresso」
おしゃれな店内。写真映えすること間違いなしだ
店内は木の温もりにあふれるおしゃれな内装。窓付近の席に座ればいつでも愛車の状態を見られるため、盗難の心配なく落ち着いて食事ができる。提供されるメニューはオーストラリアやニュージーランドで親しまれているものが中心。ドリンクはフラットホワイト、フードはBLT&Eggサンドとヌテラのフレンチトーストがおすすめだそうだ。
ボリューム満点のBLT&Eggサンド。これでなんと750円!ドリンクをセットにしても1000円ちょいだ
BLT&Eggサンドはポテト、ピクルス、ヨーグルトも付くほどボリューミーで、男性も十分にお腹が膨れる量だ。もう一品のおすすめ、ヌテラのフレンチトーストは見た目に反して控え目な甘さですんなりと食べられる。
カフェのメニュー。これ以外に日替わりの自家製デザートもある
スイーツが苦手な人にもおすすめしたいヌテラチョコのフレンチトースト(650円)

飛行機と夕暮れの景色を堪能

ここからは国道296号線、54号線を使って東へ向かう。道中は道幅が狭いので走行には注意が必要だ。平坦基調の市街地ルートを約20km進むと成田市のさくらの山公園に到着。飛行機の発着点成田空港の4000メートル滑走路北側のにある公園で、比較的至近距離から飛行機の離着陸を眺めることが可能だ。そのため、飛行機ファンや写真家の人気フォトスポットとして知られている。
道幅は狭いが、覚えやすいルートだ
公園内には開けたスペースに成田空港を望むベンチが設置されているほか、展望デッキも完備。また、観光物産施設「空の駅さくら館」も併設されている。館内には地元のとれたて野菜や名産品などが並び、航空写真家チャーリィ古庄氏がプロデュースした、「飛行機を見ながら、飛行機のシートで機内食が食べられる」をコンセプトのカフェレストラン「フライトカフェ・チャーリイズ」も出店。カフェでは機内食をイメージしたメニューなどが並ぶ。注文すると世界各国の空港コードが書かれた札が渡されるなど非常にマニアック。機内の世界と食事を堪能しながら飛行機を眺めることができる。
離陸する飛行機
離着陸が見られる開けたスペース。ベンチも完備している
実際に機内で使われていた椅子
飛行機の離着陸は、午前中10時~12時台、午後6時~7時台が集中して多いようだ。そのため、飛行機の撮影をメインにするならばこの時間帯がベストだろう。注意したいのが、風向きによって離着陸する方向が違うため、日によって絶好の撮影スポットが違うことだ。成田空港周辺にはいくつも撮影できる場所があるので、事前に下調べしておくといいかもしれない。この日は北方向に向かって離着陸していたため、離陸する飛行機を間近で見られた。
飛行機が描かれたカフェラテ
各社の飛行機が出入りする
飛行機と夕暮れの景色を堪能した後は帰るだけ。近くの成田駅でもいいが、今回は少し遠回りして公津の杜駅まで走る。駅周辺はおしゃれなカフェがいくつか点在するため、最後のカロリー補給に寄ってから輪行するのも手段の1つ。あるいは、自分の体力などに応じて行先を変えるのもいいだろう。
さすがに11月になると日没が早い。午後5時頃で辺りは真っ暗だ
千葉の沿岸地域のサイクリングも魅力的だが、たまには内陸で美しい花々を眺め、飛行機を見ながら黄昏れるのはいかがだろうか。再三になるが、佐倉ふるさと広場に行く際はぜひ、花々が一面に広がる季節に行ってほしい。

■Krazy Espresso

所在地:千葉県佐倉市田町218-1 TEL:043-484-0871 営業時間:月木金 11:00~18:00 / 土日祝 8:00~18:00 定休日:火曜日、水曜日(臨時休業も有) HP(フェイスブック):https://www.facebook.com/pages/category/Cafe/Krazy-Espresso-146607909449308/

■フライトカフェ チャーリイズ

所在地:千葉県成田市駒井野 1353-1 空の駅さくら館内 TEL:0476-36-8767 営業時間:10:00〜18:00 定休日:なし HP:http://www.flightshop-charlies.com/