マイナーからメジャーに。よく聞くし、僕も聞かれる質問ですが、「私たちに何ができるか?」というスタンスでの質問がとても良いですね。誰かがやってくれるだろうというマインドは何も変化を起こせません。
さて、自転車競技を語る上でよく耳にするのは、「ルールがわかればきっと好きになってくれる」ということです。でも例えば、私はクリケットのルールは知りませんし、観戦したこともありません。野球やサッカーはルールを知っていますが、スタジアムに足を運ぶほど好きではありません。ただサッカーや野球はファンが多いので、共通の趣味としてや、同じチームを応援する仲間など、コミュニティー内で盛り上がって、みんなが集う理由になったり、スタジアムなどで盛り上がっているのはとても楽しそうだなと思います。
2016年のジャパンカップでは、宮澤崇史プレゼンツとして、レース観戦ワインパーティーを行いました。「ジャパンカップに足を運ぶ予定はなかったけど、そういうのは楽しそうだから行ってみたい!」と言ってくださる方が多く、非常に楽しい会になりました。当日はシャンパーニュから、赤、白、緑まで多くのワインがポンポン空いて、話題は尽きず誰が勝ったかなんて関係ないほどに盛り上がりました。
世の中にはツール・ド・フランスは知ってるけれど、国内の自転車レースを見に行くほどでも、サイクリングするほどでもない。そんな人たちはたくさんいるのではないでしょうか。いつもの自転車仲間と走るのも楽しいですが、そのような層の人たちを引き込むコンテンツを考えて、自転車はおまけくらいなところから紹介していくのも良いかもしれません。